家族の変化に寄り添い
いつも成長し続ける
住まい

写真=

北海道札幌市 O様邸

規  模:木造2階建て
設計・施工:株式会社アルティザン建築工房

高台からの見晴らしにひかれて
中古戸建の購入とフルリフォームを決行。
立地条件のデメリットを克服しながら
機能性と快適性を両立させた住まいが
家族の変化を温かく見守ります。

思いがけず中古住宅を購入
理想の空間へフルリフォーム

子どもの成長とともにそれまで住んでいた賃貸マンションが手狭となり、家の購入について考え始めました。当初は建売住宅やハウスメーカーのモデルプランを見て検討していましたが、予算と理想の折り合いがつかずに難航。特に、希望していたエリアは交通アクセスがよく、自然豊かな環境で人気が高く、要望通りの土地はなかなか見つかりませんでした。

そんなときに見つけたのが、中古住宅つきのこの物件。旗竿敷地で隣家よりも一段下がったくぼ地、しかも希望していた広さの倍という理想から離れた条件でしたが、高台にあり、隣家のない北東部から街が一望できる見晴らしのよさに魅かれ、購入を決めました。

フルリフォームすることに決めて、設計や工事を依頼できる工務店をインターネットでチェック。オープンハウスにも足を運び、リフォームが得意な「アルティザン建築工房」に依頼を決めました。

断熱性の高い窓や玄関ドアと
大きな開口部で快適な温熱環境を実現

「アルティザン建築工房」に依頼した決め手は、新築のような完成度の高さに加え、真冬でも温かく過ごせる断熱性。わが家のリフォームでも、予算に配慮して構造体や間口を生かしつつ、窓には高性能樹脂窓「エルスターS」(LIXIL)を採用して、断熱性やデザイン性を大幅にアップさせました。また、隣家との間の木々が目隠しになるほど繁っていたため、リフォームに合わせて庭を整備。遮るもののなくなった庭から光と風が室内に入り、大きな窓を通じて開放的な印象に仕上げてくれました。

屋根にはソーラーパネルを設置し、エネルギーを自給できるシステムを採用。玄関ドアにも断熱性の高い「ジエスタ2」(LIXIL)を採用して、省エネを意識した住まいになりました。またガルバリウム鋼板で一新して、外観もモダンなデザインに生まれ変わりました。

生活に必要なスペースを1階に集約
1階だけで生活が完結するプラン

1階には、庭に向けて大きな開口部のあるLDKを配置。中央には大型のファミリークロゼットを配置したので、どこからでもアクセスしやすく、片づけやすい家になりました。

キッチンや水まわり、主寝室など生活に必要な要素は1階に集約。将来的に、1階だけで暮らしが完結できるようになっています。老朽化していた既存の土間物入を取り壊したため、床面積は減りましたが、回遊性の高い動線や十分な収納、最新の設備を備えた間取りは無駄なくコンパクトにまとまっていて、暮らしやすさは抜群です。

リビング上の吹き抜けからは光がさし込み、いつも明るい空間に。開放的な間取りですが、高い断熱性 のおかげでいつも気持ちよく過ごせます。リビングの隅には、ぺレットストーブを配置。穏やかな温かさで、住まい全体を暖めてくれます。

毎日の使い勝手と心地よさを考えた
キッチンとダイニングスペース

リビングとダイニングは連続した空間ですが、少し奥まったダイニングは天井高も抑えて落ち着いた雰囲気。奥のコーナーには二面採光に窓を配し、圧巻の眺望が楽しめるカフェのようなコーナーにしました。

キッチンは、料理をしながらLDKに目が届く対面式を採用。リビングダイニングと色調を揃えた木目調のデザインを選びました。奥にたっぷり収納できるパントリーを設けたので、キッチン空間は片づけやすく、機能的に。壁面の飾り棚にはお気に入りの雑貨やふだん使いのキッチンツールを飾っています。

キッチン前の立ち上がり壁は、ライトグレーをセレクト。壁面の色にさりげない変化をつけたことで、ひと続きのLDKを使い分けています。子どもがまだ小さく、汚したり傷つけたりするかもしれないので、ジャストサイズのダイニングテーブルを自作しました。

家族のこれからの暮らしに合わせて
変化していくことができる家

リフォーム前は2階の床面積も広く、細かく仕切られていましたが、改修時に部屋数を減らし、新たに吹き抜けを設けました。また、北東に二面採光の高窓を設置。2階はもちろん、1階の採光性もアップして、家全体が明るくなりました。高窓にも断熱性の高い「エルスターX」(LIXIL)を採用しています。

機能性の高い1階に対し、2階は子ども室をシンプルに配置。2部屋を間仕切りして使うスタイルです。 現在はプレイルームとして使用していますが、左右対称のプランにしているので、子どもの成長に合わせて部屋も変化させることが可能に。また子どもたちが独立した後は、私たち夫婦の趣味空間や仕事部屋にしたりと、その時のライフスタイルに合わせて使う予定です。

実例を紹介しながら、住まいづくりのアイデアを数多く取り上げた書籍はこちら 「心地よい暮らしの間取りとデザイン2022」 今回ご紹介した実例も掲載!
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