施主様の家造りに対する並々ならぬこだわりがぎゅっとつまった住宅です。ご自身でイラストを描かれたり、使用したい部材を調べたり、たくさんの事例を観てこだわりを提案されたりと、何度も何度も打ち合わせをさせていただきました。まさしく施主様と会社で作り上げた住宅が完成いたしました。
世帯属性 | 単世帯 |
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建物種類 | 一戸建て |
工法 | 木造軸組 |
階数 | 2階建 |
立地属性 | 郊外型 |
延床面積 | 139.1m2 42坪 |
所在地 | 三重県四日市市 |
特長 |
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リビングのテレビボードは施主様が図柄を考案し、イメージイラストから建具屋と家具屋にて作成した一品物です。テレビの配線が見えないように配線カバーも裏面のボードに合わせて手作りしました。上部の窓や梁とのバランスも考慮して各所の大きさを決めています。
キッチン側の壁はタイル、リビング側は漆喰。床もキッチン側はフロアタイル、リビング側は無垢板と、同室内でありながらきっちりテイストを変えています。対面キッチンの腰壁はリビングボードと同じく造作家具で、同じ面材を使ってリビングの一体感を演出しています。
やわらかい色の琉球畳を敷いた畳室は、リビングと続き間になっており、ロールスクリーンを下すとちょっとした独立空間になります。客間としても使用出来ます。可能な限り収納スペースを確保しているのも施主様のこだわりです。奥の板の間は畳を傷めず重い棚も置けるようにとの工夫です。
既製品の洗面化粧台ではなく、こちらも施主様のイラストから起こした造作家具となります。ミラーの縁枠も手作りで、奥の収納も造作家具です。左手の収納内部も施主様にて棚板の高さや間仕切りに細かい指示があり、大工が棚板を加工して取りてけております。照明器具や水栓金具にもこだわった空間が出来上がりました。
施主様はアイアンの小物をとても好まれており、住宅の各所にアイアンの製品が使われています。一階の扉は全て造作建具なのですが、取っ手は全て施主様支給品が使用されています。写真のペーパーホルダーと見えませんがタオル掛けもアイアン製品で、手洗い器の水栓金具や給排水金具もアイアンテイストとなっております。
正面の棚は大工の造作家具です。どこに何を収納するかで奥行や高さなどが細かく決まっています。収納上部だけでなく、右壁にも南面のあかりを取る為に小さなブロック窓を設置してあるので、日中はかなり明るいです。左奥は階段下になり、普段使いしないものを置けるようスペースを取りました。
テーブルおよび収納棚は大工の手作りです。趣味のものが多い旦那様の為に納戸使いする場所を書斎として提案させていただきました。パソコン機器などを使用することも想定して余分にコンセントも設けてあります。大きさは三畳半ほどですがエアコンも完備の快適空間です。
こちらの住宅は、一階の玄関ホール・リビング・子供室の壁仕上げに珪藻土を使用しています。消臭・調湿・健康に配慮された優しい空間です。写真は大工手製の収納と机。家全体が木をたくさん使っており、家具・収納の棚板は既製品を出来る限り使用しないこだわりで作られています。