総評
築50年以上を経た建物をスケルトン状態にしたうえで、全面的にリフォーム。断熱改修もしっかり施されており、その丁寧な仕事ぶりから、まじめな企業姿勢が感じられる。既存の大きな開口部は、断熱性についてはもちろん、耐震性においても弱点になっていたと思われるが、今回の改修によってうまく補強されている点も評価された。シンプルなインテリアが、誰にとっても住みやすそうな空間を生み出している。
総評
外観においてはそこまで大きな変化はなく、昔の面影を残しながら程よい改修が行われている。ガラリの建具で空間を仕切り、廊下も有効活用。随所で使われている無垢材も美しく、既存の梁や建具とのバランスを取りながら空間をまとめている。既存の広縁を一部つぶして居室を広げ、改修前は寒い北側にあったキッチンも明るい南側に寄せたことで、ここで暮らす家族の生活が明るく、気持ちよいものに変わるだろう。
総評
既存の物置を、高齢の施主が快適に暮らせる住まいにするために全面改修。寝室近くに水まわりを配置したり、ロフトヘの階段の階高を抑えたりといった、住みやすくするための細やかな配慮が光る。また、外張り断熱の改修で建物の性能を高め、吹き抜けのある空間の快適性を確保。さらに、太陽光発電パネルを搭載するために屋根の架け替えをするなど、しっかりとしたエネルギー計画についても高く評価された。
総評
開放的な空間が求められていたかつてのトレンドは変化し、区切られた空間のニーズが高まる昨今。家族の人数分のスペースとワークスペースを確保した、この時代に対応するマンションリフォームプランが評価された。各スペースの高さに変化をつけることで、空間を無駄なく生かそうとする工夫も高評価。整理がしやすい充実した収納プランによって、家族5人が気持ちよく過ごせる空間を提供している。
総評
大工であった施主の祖父が建てたという、築62年の建物のリフォーム例。間取りを大きく変えながら、縁側のスペースをあえて残すなど、施主の思い出を大切にする姿勢が感じられる。水まわりの位置を大きく変え、さらにワークスペースもしっかり確保して、施主の生活にフィットする新しい住まいに。また新たに設けられた吹き抜けも開放的な雰囲気で、さまざまな場所に設置された照明からも、楽しみながら暮らす様子がイメージできる。
総評
既存の建物は奥行きが深く、奥の居室からはすばらしい日本庭園の眺めを得られずにいた。その課題を解決するべく、北西の一部を大胆に減築し、新たに中庭を配置。この中庭によって住まいの奥まで光がさし込み、既存住宅のよいところを効果的に引き出している。大きく位置を変えたダイニングキッチンは使い心地もよさそうで、住まい全体のおさまりも美しい。まさにリフォームのお手本のような設計だと言えるだろう。
総評
遊び盛りの3人の子供たちのために、キッチンを中心にぐるぐると駆け回れる回遊動線を確保。行き止まりのない動線は、家族の家事負担を軽減してくれるだろう。課題となっていた「モノが片付く家」についても、新たにシューズクロゼットやファミリークロゼットを配置することで、整理しやすい環境を提供。窓交換と内窓の設置をうまく使い分けてコストを抑え、リフォーム部分の断熱性能もしっかり確保している。
総評
アウトドア派の施主の要望に対応した、住む人のライフスタイルが感じられる住まい。フローリングと土間をまたがるように配置されたテーブルや、リビング前のウッドデッキなど、空間を広く見せる工夫が感じられる。アウトドアスペースは近隣からの視線もうまく遮られており、安心して過ごせる空間に。リビングと水まわりの間にスペースを挟んだりといった、さりげない配慮で無駄なく、心地よく過ごせる空間に仕上がっている。
総評
十分な広さがあったものの使い勝手が悪く、使われていないスペースもあった既存の建物。現在のライフスタイルに合わせて大きく間取りを変え、6人の家族がそれぞれ快適に過ごせる住まいに改修している。水まわりの設備を一新したほか、断熱改修もしっかりとプラス。改修前のUA値をあえて計算してみるという試みもユニークで、リフォームによって大幅に性能が改善されたことがよくわかる。その挑戦する姿勢が高く評価された。
総評
住居の一部を使用してクレープ屋を開店するのをきっかけに、住まい全体をリフォーム。テイクアウトの店を住居に併設するアイディアもユニークで、店のイメージにぴったりのかわいらしい雰囲気に仕上げられている。テイクアウト用の小さな窓を設けた外観は、グリーンをアクセントにイメージを一新。店舗を新設した分住居スペースはコンパクトになったが、動線を整理して無駄をなくし、ライフスタイルに合った住まいとなった。
総評
小さな子供がいる家族のための、マンションリフォーム。間取りの大きな改修はないものの、コストを抑えながら小さな変更を重ねることで、暮らしやすさをみごとに改善している。キッチンの配置を変えつつ、さりげない壁でリビングからの視線を程よく遮断。ダイニングからキッチンヘの小さな段差も、オープンなスペースの中のメリハリづくりに貢献している。施主希望の自然素材が似合う、明るく気持ちのよい空間に仕上がった。
総評
既存の建物の基礎や梁だけ残して大胆に解体し、程よいサイズへの減築を伴うフルリフォーム。広い庭と駐車場を新たに設けたことで、室内からの眺めがよくなり、開放感ある住まいに生まれ変わっている。外から見た時のアイストップとして印象的な壁を設けたことで、室内への視線を逸らす仕掛けも効果的。また梁を現しにして、天井を高くとったLDKはいかにも気持ちのよさそうな空間。高い設計力とデザイン力を感じさせる。
総評
老後に備え、住み慣れた築42年の住まいをリフォーム。古くなった設備を一新しながら、動きづらかった間取りを巧みに整理している。無駄な廊下をなくし、日常生活上の動線を増やしたことで、暮らしの自由度も向上。また不必要に広かった既存の階段をコンパクトに変えることで、バリアフリー化にも対応している。日当たりのよいスペースに設けられたLDKで、施主は明るく、新しい暮らしを楽しむだろう。
総評
農業用倉庫を改修して、カフェのような空間をつくるという大胆なリフォーム。元々倉庫として使われていた建物を大きく作り変え、ユニークな空間に仕上げている。断熱材はまったく入っていなかったため、床・壁・天井すべてに断熱材をプラス。さらに高性能サッシも設置して、建物の性能を向上させた。カフェをイメージしたスペースは吹き抜けを設けたことで明るい空間となっており、まさに新しい住まいへと生まれ変わっている。
総評
曾祖父から築70年の建物を受け継いだ若い施主夫婦のためのリフォーム。土地柄人が集まることが多いため、既存の柱などをなるべく残しながら1階LDKを広く取り、さらに畳ホールも取り込んで大きなスペースとして活用している。室内から土間、土間から外へとつながる昔ながらのプランを現代風にアレンジした設計力が高評価に。プロポーションもすばらしく、地力の高さを感じさせる仕上がりとなっている。
総評
田舎暮らしをきっかけに購入した農村部の家をリフォーム。凹凸のある建物の形状を減築によって整えつつ、美しい瓦屋根など既存のよい佇まいを残そうとするデザインが好印象。リフォーム前はほとんどなかった断熱についても丁寧に工事が施されており、細やかな配慮と快適性を向上させるための努力が感じられる。図面を見るだけでも丁寧な仕事ぶりが感じられ、工務店としての誠実な姿勢が評価された。
総評
1階だけでも生活が完結しそうな、暮らしやすそうなプラン。水まわりと浴室、家事室が回遊動線でまとめられており、裏動線がきれいに整理されている。改修によって新たに生まれた吹き抜けで床面積は縮小されたものの、LDKの印象ががらりと変わり、日々の快適性もアップ。また既存の外観をシンプルなデザインに変えて次世代に受け継ぐという、リフォームならではの住み方についても伝わってくる。