“いい住まい、いい暮らし”の実現を競う、住宅施工例コンテスト
LIXILメンバーズコンテスト2021
─優秀作品発表─
─優秀作品発表─
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総評
築150年を超える古民家を2世帯に改修したリフォーム例。既存の外観の印象を損ねることなく、外壁の左官をやり替えることでリフレッシュしている。玄関まわりには腰板を張り、重厚感を演出。新たに採用した「リシェント」の格子デザインの引き戸も、外観に違和感なくなじんでいる。玄関土間には床をつくり、職人手作りの格子戸を設置。新旧を取り混ぜつつ、建物の歴史にふさわしい空間に仕上げたデザイン力が評価された。
総評
人通りの多いエリアという環境にあるため、プライバシーに配慮したプランニング。外観は塀と建物を一体化して、外からの視線をさりげなく遮っている。LDKは中庭に対して大きく開口することで、気持ちのよい自然光を確保。また黒壁を外塀と室内壁に採用して、戸外と室内の連続性を強調している。ワイドタイプの引き違いサッシが中庭の眺めを引き立たせており、四季を感じながら暮らす家族の様子がイメージできる。
総評
採光性とプライバシーに配慮したコの字型のプラン。家族が集うリビングには中庭に向けて複数の大開口サッシを設置し、最大限の自然光を取り入れている。ロールスクリーンやブラインドを全開にしても外からの視線が気にならず、開放感は抜群。吹き抜けのある空間は明るく、戸外との一体感も感じられる。また夏の日射遮蔽にも配慮して南側の窓には庇を設置しており、夏は涼しく、冬は温かな空間に仕上がった。
総評
中庭を囲むL字型の住まい。キッチンに立つと中庭に向かって開口する大きな窓や、吹き抜けのあるダイニングが目前に広がる。視線が外へ、吹き抜けへと抜けるので、閉塞感なく作業できる点も好印象。さまざまなマテリアルが美しく調和しており、開口部からさし込む自然光に包まれたすばらしいキッチン空間に仕上がっている。「リシェルSI」も空間にマッチしており、高いデザイン力が感じられる。
総評
「カッコいいデザイン」を求めたという施主ご夫妻が特にこだわったキッチンは、色のトーンを揃えた高級感あふれる空間。キッチンスペースを下がり天井にして空間にメリハリを出したり、壁面をタイルで仕上げたりと、随所にキッチン空間へのこだわりが感じられる。収納をしっかり確保して生活感を抑え、家族が集うリビングや景色を楽しめるように配慮されており、完成度の高いキッチンとなっている。
総評
6人家族の慌ただしい朝をサポートする2ボウルの洗面台。長尺間口と大型1面鏡の組み合わせが、限られた空間を広く見せている。カラーもダーク系で統一されており、ワンランク上の洗面化粧室に。4人の子供たちがゆったりと湯舟につかれるワイドサイズのシステムバスや、帰宅時間が遅くなっても気がねなく使えるシャワールームなど、家族の生活スタイルにぴったりと合わせてデザインされている。
総評
料理教室を主宰している施主が、「お客様をおもてなしして食事を一緒に楽しみたい」と中古物件を購入してリフォームすることに。来客が使うことも想定した2階洗面室は、ホテルの一室のような空間に仕上げられている。明るい色合いでまとめた華やかな空間に、あえてダークカラーの洗面化粧台をセレクトして高級感を演出。ボウル一体タイプの洗面化粧台「ルミシス」のコンセプト「エレガント」ともみごとに合致している。
総評
フルリフォームの際に2カ所のトイレも改修。1階トイレは配置も変更して、ご主人こだわりのモノトーンの空間に。2階トイレは奥様の趣向で、北欧風のさわやかなデザインに仕上げている。「トイレはその空間を使用する人にとって、もうひとつの部屋」であるということを感じさせる、こだわりの空間を実現。ご夫妻の要望をとことんまで突き詰めた素材の組み合わせによって、素敵なスペースを作りだしている。
総評
和の意匠をベースに、自然素材を多用した落ち着きのある住まい。坪庭に向けて大きく開くことができるトイレも、素材にこだわり、和の情緒あふれるスペースに仕上げている。坪庭を眺めながら、時には物思いにふけったり、考え事をしたり、読書や音楽に没頭したりと多様な過ごし方ができる空間づくりが好印象。「どんな建築空間にも溶け込む」という「サティスSタイプ」のコンセプトがまさに表現されている。
総評
モダンなカフェスタイルをイメージしたリビングは、多様な素材をミックスさせながら、色を統一することで温かみのある空間に。ベージュをベースにした空間コーディネートを、随所に配した黒で引き締めている。高さを出した室内建具が空間にゆとりを加え、開放感を演出。床材に採用された「ラシッサDフロア」のやさしい色合いも壁面のタイルと相性がよく、魅力的な空間づくりにひと役買っている。
総評
ニューヨーク・ブルックリンをイメージしたコーディネートで、スタイリッシュな空間に。家具、照明、雑貨、ファブリックにまでこだわり、暮らす楽しみが広がる住まいに仕上がっている。「ラシッサD ヴィンティア」の室内ドアを中心に、アクセントウォールなど落ち着きのあるカラーリングが魅力的。部屋の個性に合わせた内装や建具のセレクトからも、家づくりを楽しむ姿勢が感じられる。
総評
座ってくつろげる「ボタニカルガーデン」を配した、開放的な住まい。吹き抜けのあるリビングもハイサイドライトからの光がふんだんにさし込み、戸外の様子を感じながら気持ちよく過ごせる空間となっている。TV裏の壁面には「エコカラット」を採用し、色の調和がとれたコーディネートでさらに魅力的なリビングに。対面の壁には外壁材として使用した素材を使用し、戸外との連続性を強調している。
総評
海がすぐそばにあり、車の通りが多いエリアであるため、道路にダイレクトに向き合わない位置に玄関を配置。玄関前のデッキはリビング前にまで広がっており、玄関とリビングがつながる新しい空間演出が評価された。黒×白にレッドシダーを効果的に配した外観デザインも好感度が高い。あかりの演出も効果的で、夜になると窓からこぼれる光が外壁材をやさしく照らし、昼とはまた違った表情を楽しむことができる。
総評
木造にこだわった建物は、室内をモノトーンで統一。外観もシックな黒でまとめており、木調のルーバーをプラスしたことで、モダンな印象のなかに温かみのあるデザインを実現している。ルーバーは「コートラインⅡ」のクリエモカカラーを採用。玄関ドアとも色を合わせた、一体感のあるコーディネートが評価された。縦格子のようなルーバーが和の印象を醸しており、暮らす人のこだわりをさりげなく伝える外観に仕上がっている。
総評
随所に戸外と室内との一体感が楽しめるスペースが配した住まい。広いバルコニーでは、近隣を気にせずくつろいで過ごすことができる。エクステリア計画もしっかりと行われており、浴室前の坪庭にはバスタイムを豊かに演出する植栽を配置。「Gスクリーン」で囲むことで外からの視線を遮り、プライバシーを確保している。ゆったりとバスタブでくつろぎながら坪庭を眺めることができる演出が評価された。
総評
「建て得」プランを利用して、屋根いっぱいに太陽光パネルを搭載。発電容量も十分なゼロエネルギー住宅仕様によって、エコで快適な生活を実現している。太陽光パネルがバルコニーを挟むふたつのブロックに分けられているが、そこに違和感はなく、大きな屋根のアクセントに。地元・三河のスギ材を板張りにしたというシックな色合いの外壁とも相性がよく、無機質な印象になることを巧みに防いでいる。
総評
美しくまとめられた外観のデザインが高評価。エントランスに配した高い門扉の背後にカーポートを設置し、建物を遮らないように配慮しつつ、バランスよく見える外観デザインとなっているいる。門扉と建物、「カーポートSC」の組み合わせが違和感なくなじみ、一体感を演出。プライバシーに配慮して道路側には窓を設置していないが圧迫感はなく、高いデザイン性や素材合わせの妙が際立っている。
LIXILメンバーズコンテスト
上位入賞者を掲載したムック本
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総評
シンプルなデザインの箱型の建物は、外壁に木製外壁準耐火構造認定を取得した防火木材外壁材を採用。木のぬくもりが強調された外観にあえてモダンな印象のシルバードアをセレクトしたことで、印象的な玄関に仕上がっている。木を多用した外観の印象を裏切らず、床と天井に無垢材を使用した室内も温かみのある空間に。素材選びにこだわることで、シンプルなデザインをオリジナリティの高い住まいに仕上げている。