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インタビュー

あの工務店を“7つの質問”で徹底解剖! オカムラホーム(千葉県・八千代)の家づくり、古民家再生も手がける強みとは?

千葉県の八千代市を拠点に、不動産から設計、建築までワンストップでサポートする株式会社オカムラホーム。注文住宅などのデザイン性や性能の高さはもちろん、さまざまなニーズへの対応力についても、千葉エリアで高く評価されています。事業としては土地活用のご相談から古民家再生リノベーションまで多岐にわたり、スポーツ支援などを通じた地域貢献にも取り組まれています。代表取締役の金子保夫さんに、お話をうかがいました。

今回お話を伺った方

株式会社オカムラホーム

代表取締役金子保夫氏

この記事でわかること

  • 断熱性能G2グレード(Ua値0.46~0.47)を標準とする高性能住宅の考え方
  • あえて「ノルマなし・安さ追求なし」と決めている理由
  • 最大60年長期保証・買取保証の仕組みと条件
  • 古民家再生(年間5~8棟)に取り組み続ける理由
  • SDGs活動「MIRAI-KOMINKA for School」を通じた地域貢献

Q1. オカムラホームが考える「家づくり」とは

オカムラホームが家づくりで大事にしていること、また強みはどんなところにありますか?

A. 「HOUSEではなく、HOMEをつくる」企業

たとえばテレワークやリモート授業など、新しい暮らし方に合わせた新しい間取りを。太陽光パネルと蓄電池を備えた、オカムラホームの高気密・高断熱規格住宅の一例

家は単なる箱ではなく、ご家族の団らんの場であったり、温かさや安らぎ、楽しみがあったりする場所です。私たちは、ただの建物として「HOUSE」をつくるのではなく、その先にあるご家族の豊かな暮らしや人生を彩る「HOME」をデザインする企業でありたいと考えています。

そうした考えを裏付ける数字として、断熱性能は国の省エネ基準を大幅に上回る断熱等級G2グレード、外皮平均熱貫流率を示すUa値は0.46~0.47(数値が低いほど断熱性能が高い)を目指す高性能住宅を標準としています。これは、冷暖房の効率を上げてランニングコストを抑え、耐久性のあるしっかりした家づくりをすることで、「トータルで得をする住まい」をご提案するものです。

家として使いやすいことは大前提。そこから、使っていて楽しい設備や帰りたくなる家づくりをしていくためには、お施主さまの「好き」を取り込んでいくことが欠かせません。特に注文住宅においては、お施主さまからのヒアリング情報を大切にしながら幅広い選択肢とともに暮らしのご提案をさせていただいています。

また私たちは、建築不動産総合企業として、不動産関係のお悩みごとから、土地探しや家づくり、その後のメンテナンスやリフォームまで、お施主さまの生涯にわたって寄り添うことができるのも強みです。どうぞ、なんでもご相談ください。

Q2. オカムラホームが“やらない”こと

企業の方針として“やらない”と決めていることは、ありますか?

A. お客さまのことを考えない営業、家づくりは一切しない

開放感のある勾配天井、バルコニーの先には空も見通せて、気持ちのいい大空間が広がるLDKの一例。ダイニングとリビングの床はフロアタイルと無垢の木で切り替えて、汚れもさっとふき取れる実用性も兼ね備えたキッチンです

実はオカムラホームが企業として決めていることがあります。それは、目先の数字を追わないこと。社員には年間棟数のノルマなどは一切設けずに、「お施主さまにとって何が一番得なのか」を判断基準にして家づくりの計画を立てるよう伝えています。たとえばうちでは、やっと見つけたような土地でも実際に見に行って問題があれば、お客さまに「ここは建てちゃいけない場所です」ということも平気で言います。

そして、単に安さを追求するような家づくりもしません。とにかく安くつくってもらいたいと思われるなら、たぶんうちじゃないと思います。もしそういうお客さまがいらっしゃったら、他社で建てていただいたほうが良いですよとお伝えします。何がお施主さまにとって本当に利益になるかを考えれば、建物そのものの値段よりも、35年経っても住宅の価値を保ったまま、ランニングコストが安い高性能な住まいをつくることだと考えています。

Q3. お引き渡し後のアフター・長期保証

住宅のお引き渡し後は、どのような形でお施主さまとの関係を築いていますか?

A. 独自の60年長期保証と買取保証、感謝祭も実施

八千代市の花火大会にあわせて、お施主さま限定で開催されたオカムラホームの夏祭り2025。ヨーヨー釣りや輪投げ、スイカ割りなども企画され、最後は打ち上がる花火をみなさんで楽しまれました

もちろん、建てて終わりではないのがオカムラホームです。むしろ、より関係を深めていくのはお引き渡しからがスタートだと思っています。

お困りごとがあれば何でもご相談にのりますし、独自に60年の長期保証制度も設けています。これは定期的に無料点検を行い、必要があればオカムラホームでメンテナンス施工も行っていただくことで保証を延長し、最大で60年間保証をするというものです。

また、オカムラホームで建てていただいた注文住宅は、お引き渡し後、対象の物件については買取保証制度を設けています。

日本の不動産査定は性能に関わらず建物の価値を低く見積もりがちですが、これは自社でつくった家の質の高さに自信があるからこそできることでもあります。実際には、それよりもさらに高い金額で売れるように、お施主さまからお話があれば不動産部門でもしっかりサポートしていきます。

年に一度、オカムラホームではお施主さまをご招待して感謝祭も行っています。八千代市の花火大会を屋上の特等席で見ていただきながら、お酒なども飲み放題でふるまわせていただくにぎやかな会が恒例となっていますが、昨年は1700名ほどいらっしゃいました。社員ともども参加しますので、ちょっとしたご相談などもお気軽にしていただければと思います。

Q4. 「あなたの暮らしを豊かにする」企業とは

オカムラホームには、「あなたの暮らしを豊かにする」企業になるというビジョンがありますが、印象に残っているお客さまのエピソードなどはありますか?

A. お客さまの幸せを仕事のモチベーションに

あるお客さまは、ちょうどバブルの頃に広大な畑を持つお父さまが亡くなられてしまい、相続猶予(一定条件を満たすと相続税の納税が猶予される制度)というものをかけられたんですね。それは何かというと、20年間畑をそのまま保存すれば相続税が免除されるというものなのですが、そのためにずっと、広い一等地を畑にされていました。それでも固定資産税は変わらないので、6人家族で世帯年収が数百万円のところ、税金で6割近く持っていかれてしまうような状態だったんです。

そうして困り果てていらっしゃったのですが、我々の提案で年収を10倍くらい増やすことができたそうです。さらに、その収入を利用した提案もいろいろとさせていただき、どんどん幸せになっていただいています。そのお客さまには、もううちの全部署が関わっていますね。

実際にオカムラホームで家づくりをされて喜んでいただいたお客さまの声は本当にたくさん届いていて、ストーリーとしても短い時間ではとてもお話ししきれません。ただ、社員たちとはいつもそうしたストーリーを共有しながら、それぞれの仕事へのやりがいやモチベーションにつなげています。やっぱり、お客さまの幸せが何よりも原動力になっていますね。

Q5. 社員・家づくりのチームについて

オカムラホームの家づくりを支えているのは、どんな人たちですか?

A. 社員の幸せも大事に、信頼できる大工とつくる家

うちは正直な会社です。お客さまにとって不利益になると思うようなことはしませんし、目先の数字のためにそういうことを言ったりもしません。お客さまの幸せを一番に考えますし、そのためには、社員も幸せでなければならないと考えています。

社員自身も「この会社で働けて良かった」「この会社で仕事をすることが自分の成長にもつながる」と感じられるような、ウェルビーイングな会社経営を心がけています。そのため、それぞれが目標意識を持って仕事に取り組めるようなワークや社員教育はいろいろ行っていますね。お客さまに「あなたがいたから人生が豊かになった」と言っていただけるような存在になることを目指して、社員も日々の仕事にあたっています。

お施主さまからお写真を募集して年に2回行っている「オカムラライフフォトコンテスト」は、もう次で15回目になりますが、実はもともと社員のために始めたものなんです。お客さまが我々と出会ったことによって紡いでいる幸せな暮らしの風景が見られる機会は、社員にとっても、とても励みになっています。

現在、正社員として雇用している社員大工は2名在籍していますが、加えて一人親方として継続的に現場に入る専属大工が約7名、さらにオカムラホームの建物を専門に手がける提携大工も4~5名います。そうした信頼できる大工の存在も、とても大きいですね。

Q6. 古民家再生への挑戦について

新築だけでなく、古い家のリノベーションにも取り組んでいるのはなぜですか?

A. お客さまの想いに向き合う中で生まれた事業

伝統的な日本家屋を全面的にリノベーションし、古民家カフェとして生まれ変わった実例も。外からも店内の様子がわかるように大きな窓を新たに設けて開放感を演出しています

オカムラホームの事業は、どれも実際のお客さまのニーズに応えた結果なのですが、古民家再生もやっぱり、あるお客さまの想いに応えて始めたものです。不動産事業ではたくさんの地主さんからいろいろなご相談を受けているのですが、そのなかでこんなことがありました。

そのお宅は農家だったのですが、お父さまから受け継がれたお住まいのすき間風がひどくて冬はとても寒い、どうにかならないだろうかというご相談でした。私もお宅へ伺ったところ、もうコートを脱げないほどの寒さでした。最初は注文住宅の建て替えをご提案したんです。

そのときはリノベーションという発想自体がなかったのですが、「この家はいい材料を使って、いい大工さんが建てたものなんだ」と。お父さまが建てられた大切な家を壊したくはないのだという、その想いが伝わりました。一方で、「増築して、そちらを温かくして住みたい」なんてお話も出たりしていて、それはおかしいなと思ったんです。

お客さまのことを本当に考えたら、増築じゃなくてやはりリノベーションじゃないかと。ただ、とても大きなお宅なので、全部をやろうと思ったら億単位になってしまいます。そこで、もうお子さまも独立されていてご夫婦だけの生活なので、どこを実際に使われているのか、しっかりヒアリングしました。最終的には、いつも使われているリビングダイニングを中心に断熱をして、和室を洋室にし、必要なだけの快適な住空間を完成させたんです。そうしたら、とても喜んでいただいて。

それから、この事業の意義を感じ、ご依頼があれば承っています。今では年間で5~8棟ほど。古民家再生は技術的にも簡単ではありませんが、それができる大工がいるからこそ、対応できているところもあります。現代の家づくりは工場で加工された材木を組み立てるのが主流ですが、うちには木材を手作業で加工する刻みの技術を習得したベテラン大工もチームにいて、古い家も現場で構造を見極めながらリノベーションすることができるのです。

正直なところ、古民家再生は本当に大変ですし、事業として大きな利益が出るわけではありません。ただ、目の前のお客さまの幸せにつながることは、そのほかの事業にもつながっていくことだと信じて続けています。

Q7. 地域のために力を入れていること

オカムラホームは、地域に根差した活動もされています。千葉を拠点にするプロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」へのスポンサードや、「MIRAI-KOMINKA for School」を設立された経緯についても教えてください。

A. 地元のスポーツチームやSDGs活動をサポート

千葉ジェッツの試合会場では、「MIRAI-KOMINKA for School」のブースが出るのも恒例に。2025年の開幕戦では、高校生が考案したオリジナルのSDGsフードが販売されました。

「千葉ジェッツ」は、発足1年目の頃から関わらせていただいています。過去には「千葉ロッテマリーンズ」のスポンサードをさせていただいたことも。当時、リーマンショックがあって広告がまったく集まっていない時期だったのですが、ちょうど下克上で優勝した年だったので反響も大きかったですね。オカムラホームのような小さな工務店がプロ野球にスポンサードできるなんてことすら、みなさん知らなかったようで。あれから、中小企業のスポンサードも増えたんじゃないでしょうか。

オカムラホームの名前をどこかで見たことがある、聞いたことがあると言っていただけるのは、そうしたスポンサード活動のお陰でもあります。ラジオCM用に、耳に残るオカムラホームのジングルをつくったのですが、千葉ジェッツのフリースロー時などでも流しているので、聞いたことがあると言っていただくことも増えました。

我々はSDGs宣言をしているのですが、よく見かけるような、ただ掲げているだけの企業ではいたくなかったので、しっかり自分たちで勉強して行動することまでを意識しています。その一環として設立したのが、子どもたちと活動する「MIRAI-KOMINKA for School」です。これは高校単位で行っているものなのですが、未来を担う子どもたちとともにSDGsについて考え、学びながら、この活動に賛同する大人たちとともにアクションを起こしていく場となっています。

ちょうど5期目に入ったところなのですが、今では多くの市町村が関わってくれている大イベントに成長しています。たとえば、子どもたちがフードロスの問題提起からスイーツをつくって販売をする。その中で、問題を消費者にわかってもらうような活動をしながら、スイーツを売ることでちゃんと収益も得て、それをSDGsに関連する企業や団体、個人に届ける。そこまでの一連の流れをサポートしています。

最初は70名ほどからスタートしましたが、5期目では350名を超える子どもたちが参加してくれました。こうした活動からつながるご縁もたくさんあるので、会社としてもとてもやりがいのある取り組みです。

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