工務店がつくるいい家
現代的なデザイン性と 快適性をプラス
[住み継ぐ家]島根県出雲市 LIXILメンバーズコンテスト リフォーム部門・大賞受賞作品
江戸時代から建っている古民家を受け継いで、4世代6人家族の住まいに。歴史が醸し出す古材をできる限り活用し、小屋組を室内に取り込むことで広々と。通風・採光を改善し、耐震補強も実施。世代を超えて住み継ぐ家となりました。
水回り設備を一新。照明や収納、動線も改善して居住性を向上。
江戸時代から建っているという古民家を受け継いだSさん夫妻。その時点では誰も住んでいなかったそうですが、「この家にみんなで暮らしたい」というお母様の思いを受け止め、お祖母様とお母様、Sさん夫妻と2人のお子様という4世代同居の住まいとして、リフォームすることになりました。
しっかりとした構造材が健在で、代々のお手入れが行き届いていたこともあり、その風合いを大事に生かしながら、現代的な居住性を持たせるように計画することに。
間取りは昔ながらの田の字型。和室がいくつもあり、奥へ行くほど光が届かず、また天井高も低いため、閉塞感のある室内となっていました。そこで、物置となっていた小屋裏の床を撤去して、梁をむき出しに。梁の位置を高く入れ直し、室内に縦方向の広がりをもたらしました。そして高窓からの自然光を取り入れることで、室内全体を明るくしています。
玄関の土間は北側半分だけ畳敷きとして雰囲気を残し、式台には古材を活用。式台の下と梁上に間接照明を取り付けて、柔らかい光で空間演出を施しました。
また和室が連なっていて、生活動線が間延びしていたため、キッチンの回りに洗面脱衣室、浴室、食品庫、勝手口などを配置。家事動線を短くまとめました。
浴室は既存の五右衛門風呂から、LIXILのシステムバス「キレイユ」に交換し、毎日のお手入れや使い勝手を改善。トイレなどの水回り機器も一新されました。
床にはカリンの無垢板を張り、壁は珪藻土と自然素材で仕上げることで、室内に表された構造材とも調和。天井や壁を間接照明で照らすことで、夜も空間全体の広がりを感じることができるようになりました。
間取りを整理し、開口部の位置も通風・採光のために再構成。夏はすべての建具を開放すると、気持ちのいい風が室内を吹き抜けていきます。冬場にはリビングに設置した薪ストーブの暖気が効率よく行き渡り、快適に。空き家になっていた古民家は、家族が再び安心して集える住まいとして生まれ変わりました。
ギャラリー
■リビング
薪ストーブを設置したリビング。輻射熱の暖気が部屋中に行き渡ります。梁を表して広がりの生まれた室内には、木の温もりが満ちて、家族の憩いの場に。
■和室
南側の和室の続き間はほぼそのままに。手を入れるところと残すところについては、コストも含め、お施主様と綿密に打ち合わせを重ねて決めていきました。
■浴室
浴室はLIXILのシステムバス「キレイユ」に交換。