「ついに念願のマイホームが完成!
毎月払っていた家賃の負担もなくなり、これからの生活はパラダイス♪」
と、新しい家での生活はワクワクがいっぱい!
でも、忘れてはいけないのが、家をつくった後にかかる税金や保険、メンテナンス費用などなどです。
今回は、住宅ローン以外にもかかる「家のランニングコスト」について、トントンとメリットンと一緒に先読みしていきましょう♪
新しい家での新生活はウキウキする毎日が待っているんだろうなぁ。
やっぱりマイホームっていいよね〜♪
おやおやトントン。マイホームだって、買ったり建てたりしたらそこで終わりではありません。
マイホームを持つなら、住宅ローン以外にもかかるランニングコストを把握する必要があるのデス。
マイホームを建てるときには数千万円もの建築費用が必要です。ほとんど場合、月々支払う住宅ローンを活用するでしょう。ここで気をつけたいのが「土地と建物の初期費用以外にかかるマイホームのランニングコスト」についてです。
念願のマイホームで永く、快適に暮らしていくには、光熱費、税金、保険代、メンテナンス費用などのランニングコストの支払いも頭に入れて、資金計画の段階で忘れずに見積もっておきましょう!
では早速、マイホームのランニングコストについて教えて!
まずは税金について説明していきましょう。
土地を買い、家を建ててはじめて「固定資産税」がかかります。
プラスして「都市計画税」がかかる人もいます。
土地や家を買った人のほぼ全員が支払う税金があります。それが「固定資産税」という税金。聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 家や土地などの不動産を持っていて、固定資産税台帳に登録されている人に支払いの義務が生じています。
一方で、払う人もいれば、そうでない人もいる税金は「都市計画税」。どのような税金なのか?というと、道路をつくったり、上下水道を整備したりと、街づくりの費用をサポートするための税金となっています。市街化区域内に家を建てた人のみ支払う義務が生じます。
固定資産税と都市計画税の年間の支払の目安は、ざっくり10万円~20万円前後。
事前におおまかな税額を知り、資金計画をするときに参考にしてみるとよいデス。
先ほど提示した、10万円~20万円前後の年間の支払い金額は、場所や予算によっても異なります。
もしも、土地の値段と住宅の建築費がわかる場合は、次の例を参考に見積もりをしてみましよう。
参考例として、【土地2,000万円、建物2,000万円】の場合の固定資産税都市計画税を計算してみました。4ステップに分けて説明します! それでははじめてみましょう。
固定資産税と都市計画税を計算するため、まずは「固定資産税評価額」を計算します。この固定資産税評価額とは、一般的には不動産評価額(実勢価格)の50〜70%。
参考例で土地の価格と建築費を不動産評価額にした場合、参考例の場合、掛け率を60%で計算すると、固定資産税評価額は土地・建物ともに1,200万円です。
天井埋設エアコンや暖炉などの高価な備品を設置している場合、課税率が高くなる傾向にあるのでご注意を。
固定資産税評価額を基に、いよいよ税額を計算します。
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固定資産税の税額…固定資産税評価額×1.4%
都市計画税の評価額…固定資産税評価額×0.3%
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参考例の場合、土地と建物の固定資産税は、それぞれ16.8万円(1,200万円×1.4%)、都市計画税は、3.6万円(1,200万円×0.3%)になります。
つまり、この場合の税額は【固定資産税16.8万×2+都市計画税3.6万円=37.2万円】。
うわぁ~。税金で年間37.2万円もかかるなんて結構高い…。
トントン、いいご指摘デス。
新築住宅には「固定資産税の減税措置」が適用できるから、税金が軽減されますよ。
一定の条件を満たした住宅の場合、税負担の軽減措置があります。
固定資産税 | 都市計画税 | ||
---|---|---|---|
税率 | 1.4% | 0.3% | |
住宅※1 | 戸建て住宅 | 3年間固定資産税額※2の 1/2を減額 |
減額なし |
土地 | 小規模 住宅用土地※3 |
評価額×1/6 | 評価額×1/3 |
※1 令和4年3月31日までの新築の場合
※2 1戸あたり120㎡相当分までを限度。認定長期優良住宅の場合は5年間減額
※3 住宅用地で住宅1戸につき200㎡までの部分
参考例で計算すると、
当初3年間の固定資産税が16.8万円×1/2=8.4万円…①
都市計画税は減額なしで3.6万円…②
土地(200㎡以内)の場合、
固定資産税は16.8万円×1/6=2.8万円…③
都市計画税は3.6万円×1/3=1.2万円…④
になります。
このようなステップで計算していくと、固定資産税と都市計画税の合計が算出できます。
参考例では、土地の固定資産税は①〜④の合計で【16万円】です。減税措置を利用することで、約25万円も軽減できました。
ただし、将来の家計支出の見積もりをする場合、
建物の評価額は経過年数で減価するということを覚えておきましょう。
それに応じて、固定資産税・都市計画税の額が毎年変わります。
日本列島は災害列島…なんて言葉を見かけたよ。
大切なマイホームだからこそ災害に備えてしっかりと保険に入りたい。メリットン。
どんな保険があって、いくらくらい必要なの?
住宅で災害に関する保険は「地震保険」「火災保険」の二つ。
火災保険だけでは地震による火災が補償されないことも多いので、
地震保険の加入も検討してほしいデス。
一般的に新築住宅を建てるタイミングで入ったほうがいい保険は、「火災保険」と「地震保険」の二つです。住宅ローンを利用する場合は、火災による支払いができなくなることを考えて、火災保険の加入が義務づけられるケースもあります。
気になる保険金額ですが、火災保険の場合は各保険会社の商品や補償内容によって変動します。地震保険の保険料は、建物の「構造」と「所在地」の違いによって異なりますが、一律で決められています。
詳しくはインターネットの価格比較サイトやシミュレーションサイトなどでプランの比較をするのも良いでしょう。おおよその金額は、地震保険も含み、年間の火災保険料は5万円〜というイメージです。
地震に加えて、最近では台風や豪雨による災害も頻繁に起こっています。マイホームに万一があった場合、保険加入しておく安心感は計り知れません。
数千万円かけてつくったお家でも、長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要だよね。
そういったランニングコストも思ったよりかかりそう。
そうなんデス!
1回でかかるリフォームの費用も数万円では納まりませんから、修繕費貯金は必須デス。
外壁材や屋根材、家の中で使うあらゆる設備等も時代とともに進化し続けていますが、同じものを使って家を作ったとしても、その建物の立地や気候などの環境、住む人の家族構成やライフスタイルによっても傷んでいくスピードは変わってしまうもの。
住まいの完成後、外壁や屋根などの傷みやすい部分は、目安として10年前後のサイクル、キッチンやトイレなどの水まわりは10年前後ごとに修復、設備は20年前後ごとに交換する場合が多いのです。
生活に支障をきたすような大きな故障を招く前に、5年を目安に定期点検してもらうのがおすすめ。
そのほか、玄関ドアや窓の入れ替え、クロスや床材の張り替えなど、その都度費用がかかります。
また、家族が増えたり巣立ったりするとライフスタイルが変化します。バリアフリーや間取りの変更なども視野に入れるとなると大規模な工事が必要になることもあります。
家は、建ててからの付き合いが長いのデスよ。
家にかかるランニングコストは金額も大きいから、
まずは資金計画して、家計の安全運転をすることが大切なんだね♪