2017年2月20日
バリアフリーを意識したシニア向けの間取りと収納計画は、夫婦ふたりのセカンドライフを安全で安心、快適なものにしてくれます。平屋は、日常生活の負担軽減の効果に加え、落ち着いた佇まいを醸し出してくれる外観。
リタイア後の夫婦ふたりの住まいは、元気なうちからシニアライフを意識して、バリアフリーのゆったりと暮らせる家にしたいものです。バリアフリー住宅の要素としては、床に段差を設けないのはもちろんのこと、各部屋の扉を原則引き戸にして、車いすが必要になっても可能な限り自助、自立の生活ができるようにしておきましょう。年齢を重ねるほど愛着のある使い慣れた箪笥などは手放したくないものです。
収納計画は、手持ちの収納家具をそのまま置いて使用できる、ゆとりのある納戸スタイルを基本にしています。トイレも含め家の中の各スペースが車いすでも使いやすい、広さを確保したバリアフリーの住宅になっています。夫婦のどちらかに介護が必要になっても、お互い一人の時間は重要ですので、夫婦の各個室は、共用のリビングを間に挟んだ配置にしています。
シニアにとって、1階と2階の昇り降りは次第に体への負担が大きくなってきますが、平屋の家であれば足腰が衰えても家の中での移動の負担が少なく、住まいを永く有効に使う可能性が増します。平屋の建物は外壁等のメンテナンスに足場を必要としない分、コストの軽減が期待できるでしょう。シンプルな平屋の建物の足元に広がるバルコニーデッキは建物外観のアクセントになっています。
リビングとデッキの床を同じ高さに揃え、更に掃出し窓はレールに段差がないフラットなサッシを用いることで、部屋の内と外もバリアフリーにつなぐことができます。これにより出入りの際につまずく危険を防ぎ、車いすでも容易に出入りができるので、明るい太陽の日差しを浴びながら外気に触れる暮らしを日常的に楽しめます。人も建物も健康寿命を延ばせる住宅で、シニアライフを楽しみましょう。
子育ての終わった夫婦が、新たな生活を始めるための住宅です。
共有スペースを挟みそれぞれの個室を設けることで、プライベートを尊重しつつもコミュニケーションを図れるプランとしました。
いつまでも元気に、のびやかな暮らしができるよう平屋造りとしています。
1階 | 114.27㎡ ( 34.56坪) |
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延 床 面 積 | 114.27㎡ ( 34.56坪) |