家族が集まるリビングダイニングは、陽あたりが良いのが一番です。ウィークデーはなかなか家族が揃わない食事時間も、朝ごはんなら顔を合わせやすいものです。太陽の光が入る2階のダイニングなら、お互いの顔色、様子もわかり合うことができるでしょう。

休日、暖かな日差しが部屋いっぱいに広がる明るいリビングに、家族は自然と集まります。思い思いの時間を過ごしていても、お互いの気配が感じられる空間に居る事は、家族の心に自然に安らぎをもたらしてくれるでしょう。

2階なら、道路からの目線も気にすることなく窓を開け放つことができます。洗濯物も2階のバルコニーに干せるので、家事動線の効率もよくなります。また、屋根勾配を利用した勾配天井にすることで天井の高さに変化を設けたり、天窓を設けたりすれば、リビングダイニングの解放感は更に広がります。

2階バルコニーの面格子（ルーバー）は、現代和風のデザインとしてだけではなく、外部から2階の部屋内への見通しを曖昧にする目隠し効果があります。バルコニーの手摺の一部でもあるこの面格子によって、広いバルコニーが更に開放的になり、第２のリビング（リビングの延長）として活きてきます。

キッチンからの動線も楽なので、お天気の良い休日は、バルコニーでブランチも。暑い夏には、直射日光を受けた格子が適度な影を作ってくれます。落ち着きと解放感の両方を満たしてくれるのです。

太陽の動きに合わせてバルコニーや部屋の中に落ちる格子の影が1日の時間の変化を語ってくれることでしょう。バルコニーに蔦系の植物を置けば、面格子に絡まりグリーンカーテンの演出も可能、植物の緑とシックな建物の組み合わせで、建物の高級感が高まります。

狭い間口の敷地に対応した現代和風の住宅です。
シンプルな形状に、必要な機能をコンパクトにまとめました。
大きな開口部のある開放的なＬ・Ｄを２階に配置していますが、面格子によりプライバシーは確保できます。