2017年2月9日
愛車のスペースを確保し、家族団欒のスペースは明るい2階に設ければ、コンパクトながらも、家族のコミュニケーションが取りやすく、親子の距離感のバランスが良い間取りに。広いバルコニーは明るい庭として活用できます。
都心の限られた敷地でも、大切な車の駐車スペースは雨ざらしにならないガレージタイプにしたいものです。その場合、1階の居住スペースの広さや採光を確保することが難しくなります。そこで、リビングダイニングは2階に設け、ガレージの上部に広いバルコニーを設けました。
1階の庭は楽しめなくても、広くて明るいバルコニーがあれば、充分な解放感を感じることができます。バルコニーが広いと、リビングの延長として休日のブランチやティータイムを楽しむ空間になります。バルコニー部分の廻りの壁を起ち上げることで建物全体のボリューム感が増しキュービックなデザインに、そしてバルコニーでのプライバシーも確保できる効果をもたらしています。ガレージからは雨にぬれずに玄関の中へ入って行けるアプローチになっているので、荷物の多い日など特に助かります。
リビングの一角には、奥様が家計簿をつけたり、ご主人が調べものをしたり、と、曜日や時間帯によって家族が誰でも使える書斎コーナーがあり、家族が思い思いの時間を過ごすことができます。昨今普及してきた子供のリビングでの勉強も、こうしたコーナーがあれば習慣化しやすいでしょう。
子供部屋は、採光を確保しやすい2階、それもキッチンと隣接して設けることで、自然に母子のコミュニケーションが取れるようになります。
親子の距離感は、昼間はできるだけ一緒に過ごし、夜は各々が自分の時間を確保するようメリハリをつけたいものです。親子の寝室が1階と2階の別フロアになっているので、子供の自立心を育むことにつながるでしょう。洗濯機を1階の洗面室に置くと洗濯物を干すバルコニーまでの動線が長くなります。その場合、2階の収納の一角を洗濯・家事コーナーにしても良いでしょう。
白いシンプルモダン住宅です。
無彩色でも単調にならないファサードとしました。
日当たりの良い2階南側にL・D・Kを配置し、プライバシーを確保しながら光を取り入れる工夫をしています。
1階 | 53.41㎡ ( 16.15坪) |
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2階 | 44.71㎡ ( 13.52坪) |
延 床 面 積 | 98.12㎡ ( 29.67坪) |