プライバシーが守られる
中庭のある現代の
町屋風住まい

2017年2月9日

  • 中庭
  • 2階リビング
  • 狭小間口

中庭は家族が安心してプライベートを楽しめる外部空間です。
道路に面した明るい2階にはリビングダイニング、更に中庭を見下ろせる縁側が。
間口が狭い建物はうなぎの寝床?
いえいえ、健康的で開放的な住まいに。

ポイント

  • 1階まで太陽の光が届く中庭
  • 談話スペースになる縁側、大きな窓の為の縦格子

間取り図

中庭を設ける事で、間口の狭い敷地でも1階に明るい光を届けられる

間口が狭く、人の往来の多い通路に隣接する敷地は、プライバシーを意識すると閉鎖的な住まいになりがちですが、京都の町屋の知恵を現代風にアレンジすることで安心安全な開放感を実現できます。

人の目線が気になる敷地境界沿いは、思い切って壁にしてしまい、家の内側に中庭を設けます。中庭に面した部屋は勿論のこと、中庭自体も外からの視線を気にしなくて良いので、却って解放的に利用できます。

天気の良い日にはリラクゼーションチェアを中庭に出して、ラフな格好でうたたねや読書が快適です。小さい子供やペットも、外に出る恐れがないので安心して外気に触れて遊ばせる事ができます。

床をデッキ仕上げやタイル貼りにしておけば、雑草の手入れや雨による泥汚れの心配もありません。浴室から直接中庭へ出入りできれば夏にはとっておきの贅沢感を味わえるでしょう。

明るい縁側で家族や友人との時間を。縦格子は大きな窓を可能に

家族が集うエリアは2階の道路側に設けます。リビングの面積確保の為にバルコニーが広く取れず道路側に直接面してリビングの窓を設けていますが、町屋の出格子ならぬ縦格子を窓外一面に設けています。

これが、建物正面のデザイン性を高めつつ道路からリビング内への視線の緩衝役になるので、足元までの大きな窓を設けることができるのです。

建物の奥行が平坦で長くなっていますが、外壁を黒い縦張りにすることで、高さとのバランスが取れた立体感にまとまっています。

1階中庭、2階吹抜に面する廊下部分は広くて一見無駄に見えます。が、単なる廊下ではなく現代の縁側として、家族が憩えるファミリーコーナーにしましょう。カフェ風ソファを置いておけば、ちょっとした来客の際の談話コーナーにもなります。空を見上げたり中庭を見下ろしながらティータイムを楽しみましょう。

外観パース・概要

間口の狭い敷地に対応する現代町屋の提案です。
正面は縦面格子の細かな要素により閉じられ、側面は奥行きを感じさせない黒の縦張りとしています。
また、暗くなりがちな廊下は中庭に面して広めに設置し、ゆとりの空間として「エンガワ」と名づけました。
2階のリビング・ダイニングは明るく快適な住空間となります。

1階54.65㎡ ( 16.53坪)
2階67.07㎡ ( 20.28坪)
延 床 面 積121.72㎡ ( 36.81坪)
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