快適な家づくりの
カギは動線計画

2016年9月30日

抑えたいポイント

  • できるだけ短い動線を意識する
  • 住んだあとの暮らしをイメージして計画を立てる
  • 3種類の動線を交わらせないように

動線の考え方は「なるべく短く」が基本

家づくりにおいては、住まいの中における人の移動経路、すなわち動線について考えることも忘れてはならないポイント。毎日の生活を快適に送れるようにするためには、設計段階から意識しなければなりません。

たとえば、効率的に家事をこなすため、お料理をしながら同時に洗濯機も回すという場面を考えると、もしもキッチンと洗濯機置場が離れた場所に配置されていたら、とても不便です。さらに、洗濯機から勝手口や干し場への距離も、できるだけ短いほうがいいでしょう。大きくて重い洗濯カゴを抱えて、長い距離を行ったり来たりすることが毎日では大変ですよね。

また、1日に何度も移動する場所については、より短い動線で行き来できるようにしましょう。それぞれの居室、特にお年寄りの寝室などからトイレまでの移動が不便を感じるものでは、場合によっては身体に負担をかけてしまうことも。部屋の配置から家具や設備まで含め、人の動きや効率を考えてプランニングすることが大切です。「タテ」の動線にも充分配慮し、上下階への移動も楽にできるようにしましょう。

計画にあたっては、動線の種類を把握して

動線には、3つの種類があります。炊事や洗濯、掃除などの際の「家事動線」、居間やトイレ、お風呂などへ移動する「生活動線」、そしてお客様が移動する「来客動線」です。それぞれの動線がなるべく交わらないようにプランニングすると、暮らしやすい間取りを実現できます。

特に「来客動線」が他の動線と交差しないようにすることは、ご家族のプライバシーを守る上でも大切なことです。たとえば、玄関から客間(リビング)などへ行き来する動線上に、浴室や洗面所など、家族のための空間を配置しないようにします。そうすれば、来客中だからといって使いづらくなることもありません。

家の中の移動は毎日のこと。だからこそ、動線の設定を間違えると大きなストレスのもとになりかねません。まずは間取り図をじっくりと眺め、そして、頭の中で移動のシミュレーションをしてみましょう。そうすれば、暮らしやすい住まいの動線がきっと見えてくるはずです。

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