住宅ローンの選び方

2021年3月31日

  • 住宅ローン

抑えたいポイント

  • 住宅ローンの金利のタイプには、3つのタイプがある
  • 「固定金利=保険」と考え、自分にあった住宅ローンのタイプを決める

住宅ローンの金利のタイプには、3つのタイプがある。

住宅ローンの3つの金利タイプ

どのタイプにするか迷ってしまい、なかなか決められない方は、「固定金利=保険」と考えてみましょう。
どんな保険かというと、「金利が今後上昇しても自分が契約した住宅ローンの返済額は上がらない保険」です。

当然、保険料がかかります。保険料は、変動金利と固定金利の金利差です。つまり、変動金利よりも固定金利のほうが高い金利が適用されているので、月々のローンの支払額が数千円高くなるのは、保険料が上乗せされているものだと考えます。

そのような保険はいらない、という方は変動金利を選びます。
「借入額が少ない方」や「繰上返済をして最終的には短い期間で返済を終えることができる人」などは、変動金利が向いているともいえるでしょう。

逆に、この保険は必要と感じる方は固定金利が向いています。
「子どもの人数が多く、将来教育費のやりくりが大変な時期と金利上昇による返済額アップが重なったら困る」や「金利の動向を気にしながら生活するのは向いてない」ので、多少コストは犠牲にしてでも安心が欲しいという方は、全期間固定を選びましょう。

35年間も保険料を払うのは保険料がもったないので、子どもが小さいうちだけこの保険が必要、という方は、(子どもが大きくなったら配偶者は仕事に本格復帰し世帯年収が増えるので、多少返済額が上がってしまっていてもなんとかなる)全期間固定よりは保険料が安い(金利が低い)10年固定など、固定期間選択型を選びましょう。

このように、固定金利=「金利上昇に備える保険」として考えれば、固定金利を選んで、金利が低いまま推移したとしても後悔することがありません。
みなさんも自動車保険に入って、事故を起さなかったからといって、失敗したとは思いませんよね?
もし何かがあったとき(金利の大幅な上昇)のために、掛け捨てで保険料を払っているのです。
固定金利=保険 と考え、その保険が必要な期間を同時に確認してみると、自分にあった住宅ローンのタイプがスムーズに決まるかもしれません。

(執筆:株式会社エフピー研究所
ファイナンシャルプランナー 今野隆文)

※本サイトに掲載の内容は、令和3年2月末時点の情報に基づき作成しております。

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