ヴィンテージの
ある暮らし
─こだわりの素材・
建具・照明

時を重ねた味わいを感じられる、ヴィンテージ・スタイルのインテリア。
鉄やレンガ、古材などの素材や家具との組み合わせで、
自分のこだわりを随所に散りばめた空間を演出できます。
実例を通じて、さまざまな取り入れ方を紹介します。

INDEX

  • 建具がアクセントの
    大人ヴィンテージ
  • 鉄骨梁を活かした
    ラフなヴィンテージ
  • 子育て世代の
    ナチュラル・ヴィンテージ
  • カラフルなカフェ風ヴィンテージ

建具がアクセントの大人ヴィンテージ

鉄やタイルや木など、
いろいろな素材を使ってみたいデス!
ただ、ごちゃついた印象にならないか心配で……

素材の色のトーンを
そろえるといいのさ
建具などポイントで色を加えて
遊び心を出そう

シックなブルーグレーの扉を開けると、目に飛び込んでくるのはスチールの階段とブリックタイル。インダストリアルな照明がぬくもりを添える食卓からは、上質な日常がうかがえます。
素材から建具・家具までこだわった大人ヴィンテージのこの家では、壁のブリックタイルにはエイジング塗装を施し、床もむくの木をオイルで仕上げました。
キズや汚れがついても自分でメンテナンスができるので、家とともに風合いを増していきます。

鉄やブリックタイル・木といったさまざまな表情をもつ素材使いのコツは、色数を絞ること。
ここではブラウンを基調に家具もセレクトし、梁も床と同色に塗装にすることで、目移りすることなく、素材の存在感を引き出しています。
ただしワントーンでまとめると、時として単調になってしまう向きも。遊び心として差し色を入れるのもおすすめです。
ここではシックなネイビーブルーの建具をポイント的に用いて、インテリアに味わいを添えています。

トーリツ(株)(北海道札幌市)

鉄骨梁を活かしたラフなヴィンテージ

めざしたいのは
カッコいいヴィンテージ!
効果的な方法を教えて

クールな印象をもたらすのは鉄骨だね
鉄を引き立たせる素材選びにも
こだわろう

素材にこだわるのはもちろん、柱や梁などの構造材にヴィンテージ感があると、より印象深い空間がつくれます。
この実例は築17年の木造住宅のリノベーションですが、リノベーション工事のために既存の仕上げをはがしたところ、存在感のある鉄骨の梁が現れました。
鉄骨の梁は広々とした空間をつくるために架けられたものなのでしょう、リノベーションでは隠さずにあえて見せることでヴィンテージなスタイルをつくりあげました。

ただし毎日過ごす空間なので、ぬくもりも必要。床や天井には木を用いていますが、これらは同時に鉄骨のハードな存在感も引き立てており、このような素材の取り合わせの妙も空間づくりのコツです。

またリビングやキッチンの壁には男前なテイストの木毛セメント板を使用。木毛セメント板は木を細長いリボン状に削り出して圧縮したもので、通常は壁や天井の下地材として使われますが、あえてむき出しにすることで、ラフな雰囲気に。
しかしすべてを個性の強い素材で埋め尽くさず、白い壁・天井で余白をつくることで、マテリアルの表情を活かす工夫がなされているのもポイントです。

キッチンの床には、硬度がありオフィスや店舗にも使われるPタイルを。タイルとタイルの間の目地をラフに仕上げることで、使い込まれたヴィンテージ感を醸し出しています。

クラシタス(株)(宮城県仙台市)

子育て世代のナチュラル・ヴィンテージ

子育て中なので
全面的に大人っぽくするよりも
ナチュラルに
ヴィンテージを取り入れてみたいデス

白をベースに爽やかな雰囲気を出して
ポイント的にヴィンテージ感のある
素材を使ってみよう

ヴィンテージは取り入れたいけれども、ハードすぎるスタイルには抵抗がある……という場合は、ヴィンテージ感のある素材をポイント使いするのがおすすめ。
こちらのマンションリフォームでは、キッチンの壁にサブウェイ・タイルと天井に革のテクスチュアをもつクロスを用いて、控えめながらもシンプルでは終わらないスタイルに仕上げています。

サブウェイ・タイルとはNYの地下鉄に見られるタイルの1種で、白い長方形のものが一般的。白いタイルにグレーの目地を合わせて、タイルの造形を際立たせて壁に立体感を出すのも、最近好まれている手法です。

またここではキッチンに面した部屋に、黒枠の室内窓を取り付けて、キッチンに立っていながら個室にいる家族の気配を感じられる工夫も。
室内窓は採光・通風が確保しづらいマンション・リフォームにおいて有効な上、ヴィンテージ感をプラスしてくれる効果的な手法です。

(株)アルフレッシュ (三重県津市)

カラフルなカフェ風ヴィンテージ

子供も自分も
ワクワクしながら暮らしたい!
楽しいヴィンテージ・スタイルの
ヒントを教えて

カフェ風をめざしてみると
イメージがつくりやすいよ
思い切ったカラフルな色使いで
冒険してみよう

男前なヴィンテージ・スタイルだけでなく、こちらの実例のように楽しげなカフェ風ヴィンテージ・スタイルも子育て世代にはおすすめ。
白い壁と天井をベースにしたリビングの中、目に入るのはおしゃれなミントグリーンの壁。
天井に取り付けたエイジング感のある照明も、空間にアクセントをもたらしています。

さらにこの実例では小さなお子さんのために、LDKは壁を設けず広々としたワンルーム状にして、お昼寝できるスペースとして、バス型のベッドをオリジナルで制作しました。ほんもののバスのように両開きのドアから中に入ることができるので、お子さんも大喜び!

キッチン・カウンターは、ワインの古い木箱を組み合わせたようなユニークな仕上げに。
キッチン脇の壁は彩度の低い黄色系統のモザイクタイルで仕上げており、リビングのミントグリーンの壁やラグと互いを引き立てあっています。

マニカホーム(株)徳重店(愛知県名古屋市)

ヴィンテージ・スタイルもどのような暮らしを送りたいかで、素材の選び方・組み合わせ方が異なってきます。
スタイリッシュな大人風、男前インテリア、ナチュラルなテイスト、カラフルで楽しげな雰囲気など、
好みはもちろん家族構成や世代などで、自由なスタイルをつくるとよいでしょう。
日頃から気になるインテリアや素材・パーツのイメージをストックしておいて、
工務店との打ち合わせの時にビジュアルで見せられると、方向性を共有しやすいですよ。

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