高層階を選べば、眺望を独り占めできるのがマンションのうれしいところ。
ただ中古の場合は間取りが小割りのパターンが多く、ベランダ側に窓があっても壁で仕切られていて、せっかくの景色が取り込めない……。
そんな場合は、壁を取り払ってひとつながりのワンルームにするのがオススメです。

こちらの実例は、大好きな海を眺めながら暮らしたいと、築30余年のマンションを購入。
リフォーム前はベランダに対して、リビングと和室が横並びになっていて、海を望める窓が2つに分断されていました。
そこで和室を取り払ってワンルームのLDKにすることで、リビングに対して2面の窓を確保。
マンションリフォームでは、基本的に窓を新設できませんが、間取りの工夫で既存の開口部を活かせば開放感を得られます。

そしてインテリアは海辺にふさわしい、異国情緒ただようフレンチモロッカン・スタイルに。
さらにバルコニーにはウッドデッキを設けて、観葉植物で彩りを。
旅先のような雰囲気とともに、海と光と潮風を楽しめるリフォームとなりました。

景色を楽しめるのは、海や山だけではありません。
都会には都会ならではの、ゴージャスなシーンがあるものです。

実例は、眺望に恵まれた高台に建つ住まい。
昼間は空や周辺の緑を取り込みつつ、夜は美しい夜景を堪能できます。

ここでは高台の絶景を取り込む正面の大きな開口だけでなく、隣地の視線が気にならない側面にもスリット状の窓を設けています。
2面に抜けをつくることで、いっそう景色が身近なものに。

また夜景の演出には室内の照明計画も大切。
間接照明にすることでシックで落ち着いた雰囲気をもたらし、きらびやかな景色をいっそう際立たせています。

海も山も好きだけれども、仕事や子どもの通学を考えるのなら、おのずと敷地選びはアクセスのよい街中に。
ただし周辺が建て込んでいて、外に向かって開くことが難しいケースもあるでしょう。

そんな場合は、室内のインテリアづくりにこだわるのも、一つの手です。
住宅密集地に建つこの実例は、外からの視線は遮りながらも、空間の広がりを感じられるように、窓の位置や大きさを慎重に設定。

さらにフォトジェニックな空間になるように、むくの木をはじめとする自然素材や家具・照明選びなど、インテリアにこだわりを発揮しました。
ソファに腰を下ろしているだけで、上質な時間を味わえます。

また空間に潤いをもたらしているのが、緑の存在。
鉢植えだけでなく天井からのハンギングも利用して、室内に居ながらにして緑に包まれる空間となりました。