ペットと暮らす
─ペットも人も
快適な住まい

大切な家族の一員であるペット。
人にとってもペットにとっても、ともに快適な空間で過ごしたいですよね。
近頃の傾向としては、小型のペットを室内飼いするケースが増えているそう。
ただ一口にペットと言っても、犬と猫では好む空間が異なります。
ペットと健やかに暮らす上で、さまざまな工夫が施された家づくりを紹介します。

INDEX

  • 愛犬のともしびが宿る家
  • 猫にも犬にも優しい家
  • 犬と集う陽だまりのサンルーム
  • 猫37匹と暮らす、
    猫思いの家づくり

愛犬のともしびが宿る家

新しく家を建てたら、
カワイイ小型犬を飼いたいんだ
押さえておいたほうがよいポイントは?

室内で駆け回れる動線計画と、
落ち着ける居場所づくりの
両方が大切デスよ

夜になり、灯りがともると外壁に浮かび上がるのは、愛らしい犬のシルエット。
愛犬に惜しみない愛情を注ぐこの住まいでは、犬が快適に過ごせるセオリーがしっかり押さえられています。

猫は上下に移動する垂直の動線を好み、自分で居場所を見つけるのが得意ですが、犬は駆け回れる水平方向の動線と、落ち着ける場所をつくってあげる必要があります。
したがって、リビング・ダイニングで犬といっしょに過ごすのなら、間仕切りや段差を設けず、ワンルーム的なつくりが理想です。
この実例では犬の居場所として、階段下に心地よくこもれるニッチをつくり、漆喰塗りにしてニオイ対策も万全。
さらに、玄関には犬専用の足洗い場も設置しました。

床の素材選びも重要です。
小型犬は膝や股関節にかかる負担を軽減するために、すべりにくい床を選ぶことが大切。
犬向きの床材はさまざまですが、ここではリビング・ダイニングにフローリングとタイルを採用。
タイルはペット用として開発されたものもあり、そのようなタイプは足元がすべりにくく、粗相をしてもさっと拭き取れて、防汚性も高いというメリットがあります。

(株)順工務店(北海道亀田郡)

猫にも犬にも優しい家

犬も猫も両方好きで、
どちらか選べない!
ただケンカになるのが心配なんだ〜

猫は上、犬は下と動線を分けて、
それぞれ居場所を
つくってあげるといいデスよ

あなたは犬派? 猫派? こんな風に聞かれた経験はありませんか。
犬も猫も異なる魅力をもっていて、どちらか決めきれない……!という方も多いことでしょう。

この実例は、猫5匹・犬2匹が同居する住まい。
ポイントは、猫と犬が棲み分けられる動線計画と、猫専用の部屋(右写真)をつくったこと。
猫の動線は上、犬の動線は下と設定し、もし犬と追いかけっこになっても、猫は専用階段から部屋の上部に設けた猫道に昇って、そこから猫部屋に戻れるという仕掛けです。
その猫部屋は、壁に猫窓を設けて自由に出入りができるように。
エサやりもここで行い、水飲み場やペットトイレも完備。
また、蛇口から直接出てくる水を飲むのが好きな猫のために、蛇口の形状も検討。
クロスも猫模様で、こだわり満載です!

一方でダイニング横の夫婦の寝室には、愛犬のための通り道(下写真)を設計。
敷地は自然に囲まれた豊かな環境で、いずれドッグランをつくるなど、楽しみながら構想を巡らせているそう。

(株)ロビン (岐阜県高山市)

(株)ロビン (岐阜県高山市)

犬と集う陽だまりのサンルーム

犬と家族が
ほっこり集える場所が欲しいな
おすすめのアイデアはあるかい?

サンルームなんてどうデスか?
さまざまな場面でお役立ちデスよ

犬は陽だまりが大好き。そんな愛犬と親密な時間をわかちあうため、
サンルームをつくったリフォーム実例です。

サンルームは愛犬が折戸を開けずに行き来ができるように、専用ゲートをオリジナルで造作。
さらに雨が降っても犬の動線が確保できるよう、テラスを延長するなど、きめ細やかな配慮がなされています。
サンルームは愛犬と集うだけでなく、雨天時に洗濯物を干したり、優雅にティータイムやお酒を楽しめたりと、何かと便利。
雨はもとより花粉や紫外線からも守ってくれる上、暑い時期には外部とリビングの緩衝帯となるので、リビングに入る日射量をやわらげ、暑さが低減するというメリットも。

ところで室内空間における犬と暑さの関係についてですが、床暖房を入れた部屋で室内飼いをする場合、床暖房は全面に入れず、あえて設置しないスペースをつくるのがベター。
犬が暑すぎると感じたら、避難できる場所を用意しておくとよいでしょう。

(株)太陽ハウジング (福岡県春日市)

(株)太陽ハウジング (福岡県春日市)

猫37匹と暮らす、猫思いの家づくり

とにかく猫が好きで
たくさん飼いたい!
けれどもハードルが高そうで……

人間との棲み分けをきっちりすれば、
お互い快適に暮らせるのデスよ

猫とのびのびと暮らしたいと、風光明媚な土地で中古物件をリフォームした実例です。
その頭数は、なんと37匹!
人・猫、ともに快適に暮らすため、さまざまな工夫がなされています。

まず、人の居場所と猫の居場所をゾーニング。
2階の約半分、11畳ほどを猫専用のスペースに充てました。
ただし猫は空間の広さよりも上下運動ができる高さが必要。
1階の人・猫共通のトイレ(左下写真)の壁には猫用の階段をつくり、昇った先の穴を通じて2階の猫部屋と自由に行き来ができるようになっています。
猫階段の踊り場の一部は透明にして、肉球が見えるのも、猫好きには嬉しい!
トイレの壁がアールを描いているのは、猫が引っ掻きにくいという理由から。
ブルーのタイルが印象的なカウンター下には、猫用の砂などを収納しています(右下写真)。
ちなみに2階の猫部屋のトイレ(右写真)もアールの曲面壁になっており、トイレと遊び場をやわらかくゾーニングしています。

壁や造作家具は、猫が引っ掻いても傷がつきにくいメラミン素材を採用。
そしてキッチンにも猫への配慮が。
猫は好奇心旺盛なので、熱くなったIHの上を歩いて肉球を火傷したことがあったそう。
リフォームに際しては、猫が料理中に立ち入らないように、キッチンを壁で仕切って独立させています。

(株)マエダハウジング  (広島県広島市)

(株)マエダハウジング  (広島県広島市)

いかがでしたか?
ペットの種類のみならず、どのように付き合っていくかという距離の取り方でも、家のつくり方は変わってきます。
愛しいペットと健やかに、そして楽しく暮らすためにも、地元の信頼できる工務店に気兼ねなく相談してみましょう。

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