音楽鑑賞あるいは演奏そのものを、家のなかで思い切り楽しみたい。
ただ心配なのが、家族への迷惑やご近所のクレームとなってしまうこと。

この実例は東西に長い敷地で、西側に音楽スタジオを、東側にLDK・寝室を設けて、廊下でつなぐというプランニングに。
間取り的に居住空間とは一線を画している上、音楽スタジオは平家建てで、上の部屋への音を気にすることもありません。

そして音楽スタジオは壁を３重にする特殊な防音工事を施し、床も「浮き床」にすることで、木造住宅でありながら、プロのスタジオ・レベルの防音効果を実現しました。
ソファやテーブルも備えて、リラックスできる男の隠れ家のように。
さらにスタジオには土間を隣接させ、アウトドア用品を収納したり、釣り道具のDIYに没頭できる場所をつくり、趣味を大いに楽しめる家となりました。

コンパクトな敷地だと、つい趣味というゆとりの空間をあきらめがちになってしまいませんか？
けれども間取りの工夫や仕上げなどのアイデアで、趣味を楽しむ空間は実現できます。

この実例は、ガーデニングと裁縫を趣味とする住まい手のための家。
左右を隣家に挟まれた細長いコンパクトな敷地ですが、玄関とひとつながりとなった幅約1m×長さ5mの土間を設け、ハーブなどのガーデニングを楽しめるスペースをつくりました。
土間は汚れや水に強く、掃除もしやすいので、室内でグリーンの手入れをするのにうってつけです。
またキッチン・ダイニングまわりではグリーンをハンギングすることで、省スペースで緑を楽しむことができます。
玄関を開けたらすぐにLDKが開けており、廊下のようなデッドスペースをなくし、広々と感じさせる間取りの工夫にも注目したいですね。

2階は風呂・洗面・浴室などの水まわりを集約させた上、寝室と裁縫部屋を配置。
家のどこにいても趣味を楽しめるコージーな空間ができあがりました。

愛着の宿る大切な車やバイクや自転車。降りた後でもその存在を感じていたい……。
そうした場合には、ビルトインガレージにして、室内窓で居室とつなげてみましょう。

この事例は木のぬくもりを感じさせる広々としたLDKに、ビルトインガレージを隣接。
大きな室内窓でダイニングとビルトインガレージをつなぐことで、食卓を囲みながら愛おしい車やバイクを眺めることができます。
ビルトインガレージにはダウンライトを設置し、夜になるとまた違った印象に。
魅惑的な雰囲気のなか、愛車を眺めながら飲むお酒は格別だそう。