LDKのインテリアにはこだわるのに、バスルームはおざなりになっていませんか？
バスルームも、LDKと同じくらい、素材や設備機器にこだわりましょう。
LDKと共通・あるいは似た雰囲気の素材や仕上げを使うと、家全体で統一感がとれます。

この実例はリフォームで、リビングの天井・壁はモルタル仕上げ、床は無垢のフローリングという、インダストリアル感とぬくもりを絶妙に両立させています。
浴室はダークウォールナット調のユニットバスで、隣り合う洗面の床や内窓・シンクの天板にも木を用いています。
シンクはベッセル型という置き型で、天板はアイアンの棒で支えてシンク下をオープン。
まるでカフェやホテルのような雰囲気を演出しています。

根強い人気を誇る猫足バスタブ。優美な曲線を描くフォルムや、バスタブそのものがデザイン性の高い家具を思わせます。
この実例は、隣接する洗面室の照明や鏡にもアンティークを取り入れて、空間の印象を統一させています。

猫足バスを使う時のポイントは、バスルーム・洗面室（パウダールーム）を開放的につくること。
猫足バスは、脚がついているがために、バスタブが軽やかに浮いて見えるのがポイントです。
その開放感を生かすために、空間そのものをのびやかにすると、バスタブの存在感が引き立ちます。
猫足バスは排水口と排水管のつなぎ方など、通常の据え置き型の浴槽とは勝手が異なるので、信頼できる工務店によく相談しましょう。

実例は、静かで非日常的な時間を過ごすことをコンセプトに建てた別荘。
見晴らしのよい住宅地の最頂部に佇み、空・海・街を眺めることができます。
バスルームだからといって、奥まった場所に設けるのではなく、この眺望を存分に活かして、あえて景色を楽しめる位置に設けました。
ただし開放的な空間にした時に、気になるのがプライバシー。テラスからの視線はバルコニーでカットするという工夫を施しています。
浴槽もアートピースのような、美しいデザインで、非日常感を高めています。