キッチンや水まわりの定番・タイル。
色使いや使い方次第で、インテリアをぐっとおしゃれに見せることができますよね。
これから家を建てる、あるいはリフォームするにあたり、
タイルを使おうと考えていらっしゃる方も多いことでしょう。
タイルは、デザイン性の高さはもちろん、水や熱に強いことをはじめ、
建材としてすぐれた特徴をいくつももっています。
タイルを使うにあたって、知っておきたいことや、どんな風な使い方ができるか、
ご紹介します。
タイルってどれも可愛くて素敵だなあ~! あたりまえのようにキッチンやお風呂に使われているけど、タイルって、そもそも何でできてるの?
マテリアルの話なら任せて!
タイルの原材料は粘土。それを高い温度で焼き固めているんだ
粘土は水を加えるとかたちが変わり、焼くと固まる性質をもっています。
タイルはこの粘土に、焼くとガラス状になったり、焼いてもかたちが崩れない石を粉砕したものを混ぜて、さらに顔料や釉薬を加え、色やツヤなど表情をつけています。
一方で透明感やビビットな色合いで人気のガラスのタイルもあり、焼きもののタイルと組み合わせて使うことで表情豊かな空間を演出することができます。
形や大きさも自由自在で、1辺1センチ程度のモザイクタイルから、1辺が30センチ以上もの大判タイルまで、さまざまです。
株式会社LIXIL
うんうん、いいね!
ただ、いろんなデザインや色があることは
わかったけど、使うと何かいいことってあるの?
たくさんあるよ! 水や熱に強く、劣化したり磨り減りにくいから、
長く使うことができるんだ。
タイルは耐水性・耐火性・耐熱性・耐摩耗性に富むという特徴があります。これがキッチンや風呂・洗面・トイレなど、水や火を使う場所にタイルが貼られる理由です。
水をこぼしてもさっと拭けて、掃除が楽なのもいいですね。
へえ~! せっかくなら
水まわり以外にも使ってみたいけど、
どんな使い方があるの?
玄関・リビング・寝室、いろいろな場所に使えるのさ。
うまく使えば、夏はひんやり冬はあったか、快適に過ごせるよ!
土足でも磨り減りにくいので、タイルは玄関やエクステリアにもよく使われます。
リビングやダイニングのアクセントとしたり、テーブルの天板に貼って一味違ったインテリアを楽しんでも。
断熱をきちんと施した上で空調や床暖房と上手に併用すれば、夏は涼しく、冬はあたたかい快適な室内環境をつくることも可能です。
ビッグアイ/千葉県習志野市
SOZO FACTORY/東京都足立区
いいね~いいな~。カタログを見てるときれいなタイルがいっぱいで、
どれも使って見たいなあ
ちょっと待って!
そのタイルは
床用かい? それとも壁用?
タイルは使う場所によって、求められる性能や強度が異なります。
たとえば床で使うなら、人がその上を歩くことはもちろん、しょっちゅう椅子を動かしたり、重い家具を動かすことを想定した強度が求められます。
ほかにも釉薬をかけたタイルは感触がツルツルになる場合もあるので、水がかかって滑りやすくなる浴室の床には推奨されない商品もあります。
選ぶときはデザインだけではなく、メーカーが推奨する使い方を遵守しましょう。
京都府京都市 サンコウホーム
株式会社LIXIL
いかがでしたか? ただ、タイルは冷たそうだとか、水に濡れて滑るんじゃないかとか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
次回は、そうした心配事を解決してくれる、最新型の機能性タイルや、タイル豆知識をご紹介します。
監修:株式会社LIXIL 執筆:田村洋子