くつろぎに遊び心を織り交ぜた秘密基地のような住まい

S様は自然豊かな環境での暮らしを求め、山に囲まれた高台にある中古マンションを購入。全面リノベーションで自分の好みに染め上げました。S様はカフェ空間が好きで、一日中カフェで過ごす日も多かったとか。そこでリノベーションでは「カフェのようにくつろげる空間」を目指すことにしました。
購入したマンションはリノベ済み物件でしたが、柱や梁にダークな色のクロスが張られ重苦しい印象でした。これを白ベースの内装に変えることで、明るく軽やかな室内へとイメージチェンジを図っています。

閉鎖的だったキッチンは吊り棚を外して開口部を広げ、ダイニングとつながりを強めました。新品のキッチン設備はそのまま利用しつつ、新たにカウンターを造作して背面の壁にはオークの突板を張り、ウッディでビンテージ感漂う雰囲気に。S様はカフェのバリスタさながらに、キッチンでコーヒーを淹れることを楽しんでいらっしゃいます。薄暗かった和室は、趣味のギターを奏でられるフリースペースに変更。リビングとの間にアイアン製の内窓をつけて、デザインのアクセントにするとともに光を採り入れています。リビングと通路に広がりを出すため、フリースペースの角をカット。そこで生まれた斜めの壁にはアーチ付きの飾り棚を造作し、コレクションのCDやDVDを飾っています。フリースペース内に造作した本棚は引き戸のように開けることができ、ウオークインクローゼットを抜けて寝室へと通じる裏動線に。隠し扉付きの秘密基地のような、ワクワクするしかけです。念願だった眺望の良さを満喫するため、元々あったコンクリートのテラスと連続させるかたちでウッドデッキを設置しました。広いテラスはオープンエアのカフェのようで、ゆったりとくつろげます。専用庭の土の部分をデッキで覆うことで、手入れの手間も削減されました。

以前は頻繁にカフェで過ごしていたというS様ですが、自宅で過ごす時間が圧倒的に増えたとか。自ら淹れたおいしいコーヒーをお気に入りの空間でじっくりと味わい、心豊かな日々を送っています。