南北方向に光と風が
通り抜ける住まい

【敷地のポテンシャルを活かす 岡崎市T様邸】愛知県岡崎市
LIXILメンバーズコンテスト
リフォーム部門・準大賞受賞作品

家族構成:両親+夫婦+子ども

構造:重量鉄骨造

規模:地上3階建て(2階部分)

延床面積:79.16㎡

設計・施工:アイシン開発株式会社 アイシンリブラン

  • リフォーム
  • 二世帯
  • 大開口
  • サーモスL
  • 採光
  • 通風
  • 眺望

ご両親との二世帯同居に向け、暗く風通しも悪かった3階建て住宅の2階部分を大幅にリノベーション。間取りの軸を南北方向に設定することで光と風を取り入れ、一日の大半を快適に過ごせるLDKを実現しました。

眺望や採光など敷地本来のポテンシャルを生かす

築25年になる重量鉄骨造の3階建て住宅は、お施主さまであるご主人が十代の頃に、ご両親と祖父母の2世帯住居として建てられたもの。ご両親が暮らすこの家にお施主さま家族4人も同居することになり、リノベーションを決意されました。

お住まいは丘の中腹に位置し、建物の南側は市街地を見下ろす好立地にあります。敷地は南北に開けているものの、2階の南側は開口部が小さく、せっかくのロケーションを生かせていない上に、南北方向を壁でふさいだ間取りのため、住まい全体が暗くて風通しも悪いのがお悩みでした。

「一日の大半をLDKで過ごせるようにしたい」とのお施主さまの要望を踏まえ、家族の個室は3階にまとめ、2階はLDK中心に計画。間取りの軸を南北方向に設定し、南側に大開口を設けた他、構造上不可欠な柱以外は取り除き、光と風が北側に抜ける設計としました。

もともと2階にはキッチンや浴室などの水まわり設備が備わっていましたが、すべての水まわりを集約し、コンパクトな家事動線を実現したのもポイントです。北側にあったキッチンはリビングの中心へ移動し、常に家族の気配を感じることのできるアイランド型に変更しました。また、浴室からベランダまでを一直線に配置することで風通しを良くし、湿気をこもりにくくしています。

お施主さまからは「冬暖かい家に」とのリクエストも。そこで、壁内の断熱材を一新し、既存窓を二重窓にするなど、断熱性能を強化しました。

1階で生活されているご両親も2階で共に過ごす時間が多く、快適な空間に生まれ変わったLDKは、二世帯間のより良いコミュニケーションにも一役買っているようです。

南側の大開口は眺望を最大限に取り込むため、フレームをスリム化したLIXILの「サーモスL」を採用。窓下にコの字型のカウンターを設け、収納スペースやご夫婦の作業机として活用。

既存の間仕切り壁を無くし、南北方向に光と風が注ぐ間取りへと変更。

北側にあったキッチンはリビングの中心に移動。リビング側のカウンター収納はオープンキッチンの手元を隠す役割も。

■照明

鉄骨をむき出しにしたLDKの天井にはLED電球のペンダントライト約20個をリズミカルに配置。

■水まわり

一番奥の浴室からベランダまでを一直線に配置することで、南北に風が抜け、湿気がこもりにくいようにしています。

■収納

計画段階でそれぞれの物の置き場所を徹底的にシミュレーション。キッチン横の畳スペースは小上がりにし、容量たっぷりの床下収納を設けました。

写真:
③④⑧アイシン開発 ①⑥⑦⑨渡辺慎一

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