
【車寄せのある平屋】愛知県一宮市
LIXILメンバーズコンテスト
新築部門・大賞受賞作品
家族構成:夫婦+子ども
構造:SW工法
規模:地上1階建て
延床面積:106㎡
設計・施工:株式会社三光工務店
家族3人の暮らしにちょうどいい大きさの平屋建てを計画し、約100坪の土地を購入されたお施主さま。「大型車を転回して駐車できる車寄せが欲しい」という要望を踏まえ、敷地前面に大胆に車寄せ空間を確保。室内はくつろげるプライベート空間を創出し、緑豊かな周辺環境になじむ風格ある住まいを実現しています。
お施主さまは大のアウトドア好きで、四輪駆動の大型車を長年愛用されています。一番のこだわりである車寄せは、道路に面する敷地前面に植生ブロックを敷き詰め、敷地中央に設置しました。これにより、敷地や建物全体にゆとりが生まれ、外部からの視線を遮る効果も期待できます。
玄関を入ると薪ストーブのある大きな土間空間があり、その奥にLDKが広がります。玄関土間とリビングが接する部分には小上がりの畳空間を設けましたが、目隠し格子タイプの引戸で緩やかに仕切ることで、程よい開放感を持たせながら、玄関からLDKがまる見えになるのを防いでいます。
LDKには、LIXILの大開口スライディング窓「LW」をLDKの南面と東面の2カ所に設けました。特に南面は庭の植栽や周辺の公園の緑を楽しめるように、特注仕様の正方形のLWを採用しています。内装はスギ無垢材の床材と天井材を採用し、さらにお施主さまお気に入りの北欧家具や照明を組み合わせることで、落ち着きのある空間に仕上げています。
生活動線にもこだわり、玄関土間の隣に設けたウォークスルーできる内玄関を通り抜けてそのまま主寝室、子ども部屋のプライベート空間へ移動できるように工夫。家族が集うLDKとは緩やかに空間を分けています。また、洗面室には開口部を2つ設け、LDK、玄関土間へと回遊できるストレスの無い生活動線を確保しました。
高性能住宅工法「スーパーウォール(SW)工法」の採用で気密性の高い魔法瓶のような空間を生み出し、夏も冬も外気温に左右されにくい快適な室内環境を実現しています。
写真:
①⑤⑧塚本浩史
②③④⑥⑦⑨渡辺慎一