鉄骨造3階建ての室内を
斜めの造作収納で再構成。

ギャラリーのような
非日常空間に

[I様邸]徳島県徳島市

LIXILメンバーズコンテスト2013

リフォーム部門・地域最優秀賞受賞作品

家族構成:夫婦+子ども2人

構造:地上3階建て

築年数:約25年

改装床面積:1階 19.20㎡ 2階 64.15㎡ 3階 64.15㎡

施工:株式会社アークホーム

設計:有限会社 開 建築設計事務所

  • リフォーム

1階は駐車場、2階はオフィス、3階は住居となっていた鉄骨造3階建てを4人家族の住宅としてリフォーム。室内を斜めに間仕切ることで光と風と視線を空間全体に届け、明るさと広がりをもたらしました。

北の大開口で開放的に。棚や収納を
スタイリッシュに造作して空間をコーディネート

Iさん夫妻が暮らしていた鉄骨造3階建ては、1階が駐車場、2階は賃貸オフィスのスペースとなっており、3階に住居部分がありました。建物の断熱施工が不十分で夏暑く、冬の冷え込みや結露にも悩まされていたということからリフォームを決断。設計は開(はり)建築設計事務所、施工はアークホームに依頼することに。

今回のリフォームでポイントになったのは、周囲を高い建物に囲まれている中で採光を図りながら、子どもたちが伸びやかに暮らせるように、空間に広がりを持たせることでした。そこで提案されたプランは、1階は駐車場のままにして、2階に子ども室と寝室、家族共有のライブラリー、日当たりのいい3階にLDKを配置するというものでした。

2、3階とも北側の道路に面した壁面には大きな開口部を設置。そこに造作された棚が幾何学的な意匠となって、ファサードのアクセントに。

以前は外階段でしたが、壁・天井で囲って室内に取り込み、台形のFIX窓を2か所設け、外観に動的なイメージを加えることに。

3階のLDKはワンルームに。部屋の中央には、西から東に向かって開くように、約30度の角度がついた造作の収納ブロックが据えられました。これによって室内の対角線上に視界が展開し、広がりを感じることに。収納ブロックの裏には洗面脱衣室、浴室、トイレなどの水回りを配置。収納ブロックはキッチン側、洗面室側の両面から使うことができ、室内がすっきり片付きます。

2階でも間仕切りの壁には角度が付けられました。壁が正対していないため、圧迫感がなく、動線が導かれるように2つの子ども室と寝室、家族共有のライブラリーが連続するフロアとなりました。

本が好きなご夫妻と、ミニカーの好きなお子さんのイメージを反映して、「シェルフハウス」というコンセプトのもと、室内の随所に棚が散りばめられています。北側の大開口に設けられた棚は、外からの視線をほどよく遮り、意匠としてだけでなく、内外をほどよく分けるソフトなフィルターとしても機能しています。

間取りの自由度の高い重量鉄骨造の特徴を生かし、大きな開口部と斜めの間仕切りを取り込むことで、変化と広がりのある空間が生み出されました。

カーテンウォールのように北側に開口部を設けた外観。格子状に設置された棚板がアクセントに。

現在、子どもたちが幼いため、家族は2階の子ども室で一緒に寝ています。そのため、本来の寝室はご主人のトレーニングルームに。

階段の壁は既存のコンクリート打ち放しのまま。リフォームならではの独特の味わいに。

■ダイニング・キッチン

室内を仕切る収納ブロックは、洗面室のほうからも使用することができます。

■リビング

3階のリビングをキッチンから見たところ。白を基調にまとめられた内装をオークの床がぐっと引き締めます。構造上、取れなかった柱は時計掛けに。

■ライブラリー

各個室に出入りするときには必ずここを通ります。壁面いっぱいに棚が造作され、ギャラリーのような雰囲気に。

施工

株式会社アークホーム
徳島県徳島市論田町本浦下31-13

アークホームは、1990年の創業以来、自社で設計は行わず、施工に徹することを基本方針としており、地元・徳島の設計事務所とお施主様と三位一体の家づくりに取り組んでいます。

高価な買い物である住宅において、設計・図面はとても大切なもの。きちんとした図面がなければ、きちんとした見積もりもきちんとした施工もできません。

きちんとした図面は片手間で作成することはできません。そして「設計無料」「サービス」で作成できるものではない、とアークホームでは考えています。

一生に一度の大きな買い物である住宅には、住まい手それぞれの「こだわり」があり、その「こだわり」を一つ一つ形にするには設計のプロである建築家の力が必要。そのため、設計事務所との協業を前提とし、それらの図面を形にする「施工のプロ」でありたいと考えています。

掲載:2015年5月

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