傾斜地に立つ
築40年以上のRC造

海の眺めを取り込んだ
2階リビングを実現

[H様邸]山口県下関市

LIXILメンバーズコンテスト

リフォーム部門・地域最優秀賞受賞作品

家族構成:夫婦

構造:RC造

規模:地上2階建て

改装床面積:1階 93.20㎡ 2階 41.50㎡

設計・施工:株式会社 空間

  • リフォーム

傾斜地に立つRC造の2階をスケルトン状態にして海を眺めるオープンなLDKに。白壁と木質建材をベースにしたナチュラルモダンの空間で明るい雰囲気になりました。

モダンスタイルの2階とナチュラルテイストの1階。
メリハリのあるデザインに

海を眺められる住まいを求めていたHさん。空間の村田正次社長から紹介されたのは、関門海峡を見下ろす高台の傾斜地に立つ、築43年のRC造2階建ての中古住宅です。購入後のリフォームプランとともに紹介されました。

リフォームのポイントのひとつは、物件の1階部分が接する道路の幅が狭く、車の出入りが不便だということです。傾斜地であるため、2階部分でも別の広い道路に接道可能という敷地の特徴を生かし、2階に玄関と駐車場を新設しました。そして1階の既存の玄関は、キッチンの勝手口として変更することに。

東側の道路は幅が広いため、車の出入りも楽になりました。また、建物は東西2方向に接道することになり、利便性とともに不動産価値も向上するという大きなメリットも生まれています。

1、2階とも、既存の間取りは細かく区切られていたため、暗く閉塞感のある空間になっていました。そこで、構造計算をして強度を確認したうえで、開口寸法を大きくし、不要な間仕切りを撤去していくことで、明るく広々とした空間に変えていきました。

2階には2つの洋室がありましたが、階段を掛け替えて約15畳のワンルームに。既存の状態から南側に開口部を増築して張り出し、掃き出し窓を並べることによって、南からの光と海の景観を取り込むことにしました。

1階では、南向きのもっとも広い部屋をリビングとし、その外にはウッドデッキを設けて、光と風を取り込みました。キッチンはリビングの北側に配置して空間を連続させることで、調理しながらでもウッドデッキ越しに庭の景色を眺められるようになっています。

その一方、日当たりのよくなかった1階の既存のリビングは、ウォークインクロゼットにつくりかえて、収納量を確保。

また1階の西側にあった和室は、洋室に替えました。その南側には、6畳大の小上がりの畳スペースを新設。寝室としても使えるようにしました。

1階の居室は木の色を基調にして温もりのある、ゆっくりとくつろげる空間に。2階は、白をベースにしたヨーロッパのリゾートをイメージさせるモダンデザインの空間に。それぞれ趣の異なるインテリアを楽しめるようになりました。

西側から見た外観。既存のガレージはそのままに、格子を設置して道路からの目隠しを施しました。こちらの出入り口はキッチンの勝手口に。

南側から見た外観。1階ではリビングに面してウッドデッキを新設しました。2階でも掃き出し窓を配置し、光と風、景観を室内に取り込んでいます。

日当たりのよくなかった1階東側には階段スペースを配し、LIXILの階段ユニットのオープンタイプ(ストリップ)を採用。その脇にはウォークインクロゼットを設置しました。

■2階リビング

階段を挟んだ2部屋が、東側に階段をかけ替えることで、広々としたワンルームの空間に大変身。

■1階リビング

デッキ越しに南の明るい日差しを取り込んだ1階リビング。木の温もりを生かしたインテリアにまとめられています。

■1階洋室

1階西側にあった和室は、洋室に。その南側にあった洋室は小上がりの畳スペースに。北側にはクロゼットも造作されており、寝室として使用される部屋となりました。

メニュー
ページトップへ