既存のフォルムは残しながら
気密・断熱性を向上。

リビング中心の
“終の住処”に

[快適と癒しを極めた家]愛媛県松山市

LIXILメンバーズコンテスト2013

リフォーム部門・大賞受賞作品

家族構成:夫婦+子供1人

構造:木造在来工法 平屋建て

改装床面積:101.63㎡

設計・施工:株式会社 うずくぼ工房

  • リフォーム

ご夫婦が結婚したときに建てた思い出の詰まった平屋の住まい。その雰囲気を大事にしながら、リビングを広く確保した空間へとリフォームしました。断熱・気密性などを向上させながらシンプルな生活動線を実現しています。

フラットに広がるLDK。暮らしやすい空間に

施主のTさんは、築30年以上になる自宅に「冬寒く、夏暑い」「日中も暗い」などの不満がありました。そこでリフォームを検討していたところ、近所にあるうずくぼ工房に相談することに。

うずくぼ工房では、気密・断熱性を向上させるリフォームを得意とし、熱交換換気扇などによって床下から小屋裏までの空気を調節しながら循環させるシステムを採用しています。「当社では古民家再生などのリフォームも得意としています。既存の構造、部位を大切にしながら、温熱環境も改善して現代的な暮らしにおける快適性をご提供するようにしています」と山本寿仁専務。

Tさん夫妻が結婚したときに建てたということもあり、現在の住まいには深い愛着があるため、外観のフォルムを生かしながらリフォームするという方針で、プランニングが進められました。

北側にあったLDKは、ふだんあまり使っていなかった和室と広縁に代わり、南側に移動。そして、南の庭に向けて大きく開放されたリビングに向かい合うように、対面式キッチンが設けられました。「ここに立つと庭を眺めることができて気持ちいいですね」と奥様。リフォーム後は、ご主人もこのキッチンに誘われるように、朝食の支度を担当するようになったといいます。

LDKでは、梁を表しにして勾配天井に。壁・天井には白いクロスを貼って、明るさと広がりを演出しました。リビングの西側には既存の和室を残し、広々と。半透明の磨りガラスの引き戸を閉めれば、親族が訪問したときに泊まれる場にもなります。

北西にあった和室は、クロゼットとトイレを備えた寝室に。キッチンの裏手には洗面室と浴室を配置。設計を担当した光宗信子さんは「リビングとキッチンを中心に動線と空間を整理して、すべての部屋がつながるようにゾーニングしました」と説明します。

庭に向けてウッドデッキも新設。リビングから庭へ出やすくなり、趣味であるガーデニングも気軽に楽しめるようになりました。「まるでホテルにいるかのように快適」とTさん夫妻は大満足です。

既存の天井を撤去し、梁などの構造をむき出しにすることで、広々としたワンルームLDKとなりました。

和室の奥の落ち着ける場所に寝室を配置。ウォークインクロゼットとトイレも隣接しています。「浴室、キッチンにも近くて便利です」と奥様。

リビングの南側にはウッドデッキを新設。大きく張り出した軒の下で庭と室内をつなぎ、外部の開放感を取り込む役目を果たしています。デッキの西側は物干し場になりました。

■玄関

コンクリート直押さえに那智黒石埋め込みの土間で和風の雰囲気を演出。天井の照明の枠は、既存の和室で使われていた欄間を再利用したものです。明るくスッキリとした印象の玄関に仕上がりました。

■LDK

和室と一体になって広がりが生まれたLDK。南側の庭に向けて大きく開口部が設けられ、豊かな開放感を楽しめる空間となりました。床にはカラマツの無垢材が張られ、落ち着きと温もりが感じられます。

■キッチン

リビングに向き合ったオープンなキッチンには、LIXILのサンヴァリエ<アミィ>を採用しました。広めの天板をカウンターとして使い、朝食の場に。背後の壁面収納の内部は食器棚になっています。

設計・施工

株式会社 うずくぼ工房
愛媛県松山市中野町甲292-1

社名の「うずくぼ」とは、山本義一社長の生まれた愛媛県旧小田町(現内子町)にて使われていた実家の屋号です。「生涯大工」を信条とする山本社長も含め、モノづくりが好きなスタッフで構成されており、事務所はアットホームな雰囲気を漂わせています。

「専門の知識と確かな技術で、住まい手の幸せの舞台となる住まいづくりを目指していきたい」。山本義一社長はこのように自社の方針を語ります。キーワードとなるのは「安心」「エコ」「癒し」「趣き」。住宅の新築のほか、リフォーム、古民家再生などについても、この方針が貫かれています。

特に豊富な実績を持つ古民家再生については、「壊しすぎない」ということを常に念頭に置いています。「ここまで残ってきた建物ですから、使える部分は大事に使う、表に見せられる構造はそのまま見せたい。そんなプランをご提案しています」と山本社長。

伊予郡砥部町には、木と土と紙を慈しむかつての日本の民家をモダンにアレンジしたモデルハウスも用意。人を暖かく迎え入れる雰囲気が生まれるような設計・施工の工夫が盛り込まれています。

掲載:2014年4月

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