吹き抜けの大空間に
光と風を取り入れた
シンプルモダンの家

[F邸]千葉県八街市

第21回TH大賞(新築部門)

エコロジー賞受賞作品

家族構成:夫婦+子供2人

構造:木造スーパーウォール工法

規模:2階建て

延床面積:154.02㎡

設計・施工:株式会社 真行寺建設

  • 新築

育児中の若い夫婦をしっかりと守るスーパーウォール工法の家。断熱性と耐震性を確保した空間には自然の光と風がたっぷり取り込まれました。
施主のセンスを綿密にヒアリングしてすっきりとした印象に仕上がっています。

端正にまとめられた白壁の室内。
木の温もりと鉄のシャープさがほどよくインテリアの一部に

設計にあたってFさん夫妻からは「広々とした大空間」という要望がありました。そこで、吹き抜けをしっかりと支え、オープンな室内の温熱環境を守るスーパーウォール工法が採用されることに。

間口の広い玄関ホールを抜けると、ライブラリースペース。そこから先に広がるのがLDKの大空間です。最大限に確保された室内を心地よいものにするため、1、2階とも庭側に大きな開口部を設置。冬の低い位置の日差しもしっかり取り入れています。「冬は暖かいし、夏もよく風が通ります」と奥様も満足そう。

敷地周辺は砂質の土壌で季節によって砂ぼこりが激しいそうですが、気密性の高い断熱アルミサッシを採用したことで室内への砂の浸入も大幅にガード。断熱性の高いLow-Eガラスを採用して、熱の損失も大幅に抑制できました。

キッチンはアイランド型として、視界も広々と。「子供が幼いので、こうして見通しのいい空間だとありがたいです」(奥様)。家族の気配はオープンな吹き抜け空間を介して室内のすみずみにまで届きます。

室内を彩るのは、Fさん夫妻が選んだインテリア。理想の空間へのこだわりも強く、基本設計の段階では何回もプランを練り直したそうです。

階段もLDKと一体のデザインに。視界を必要以上に妨げないように、踏み板のみのシースルー階段とし、手すりもシンプルなアイアンのものをオーダー。白いクロスが貼られたモダンな空間は黒の手すりでぐっと引き締められました。

階段やプライベートフロアである2階の床には、こだわりの地場材・山武杉が張られ、素足で心地のよい感触が。柔らかな質感と温かな風合いが漂い、家族のくつろぎの時間をふんわりと快適に。

そのほか、ハーフユニットの浴室には腰上の壁にサワラの無垢板が張られるなど、多彩な素材、工夫で変化に富んだ空間が演出されました。

シンプルな箱状のフォルムとなった外観。外壁には旭トステムのDanサイディングを採用して、シャープなイメージを演出。

天井高6mの大きな吹き抜けが確保されたオープンな室内。広がりを出すため、ダイニングキッチンとリビングの間には耐力壁を入れず、筋交いを表しにしています。

軒は日差しを取り入れやすい角度に。バルコニーの床はグレーチングにして階下への光を妨げないようにしています。

■玄関

玄関土間はポーチと同じモルタル金ゴテ仕上げで内外に連続感を持たせました。土間の脇にはシューズクロークを設置。

■和室

LDKと隣接する和室は多目的な部屋。引き戸で仕切れば、来客が宿泊することも可能。

■子ども室

2階の子ども室は7280×3185mmのワンルーム。将来、子どもたちが成長したら分割できるように引き戸も窓も複数設置されました。

■寝室

プライバシーを確保するため、窓は高い位置に。ウォークインクロゼットにモノをおさめてすっきりとした空間にしました。

■書斎

玄関ホールから続く書庫。吹き抜けの高さや開放感を強めるため、床がリビングから約12cm低くなっています。

■パソコンスペース

階段の踊り場に設けられた書斎はパソコンスペースに。子どもたちの勉強の場としても想定されています。

設計・施工

株式会社 真行寺建設
千葉県山武郡芝山町小池1336-1

株式会社真行寺建設(千葉県山武郡)はもともと材木店からスタートしただけあって、木造住宅には並々ならぬこだわりを持っています。真行寺純一専務も「お客様に安心してお住まいいただくためにも、しっかりとした構造を常にご提供してきました」と胸を張ります。

とくに重視しているのはスーパーウォール工法。「当社が大切にしている木構造を断熱・耐震などの各面でうまくフォローしてくれる工法だと思っています」(真行寺専務)。施主には積極的に提案して、快適な大空間をつくりあげています。

もうひとつ大事にしているのが、地元産材である山武杉。「県産材の使用には、一定の条件をクリアすることで千葉県からの補助金を受けることができます。当社ではお客様に積極的に提案して、喜んでいただいています」と真行寺専務。

自社の得意とする木材の活用を第一に考えつつ、性能の高い工法・建材を採用する一方、施主の心情に寄り添いつつ、きめの細かいヒアリングと配慮で理想のプランニングを追求。ハードとソフトの両面からよりよい家づくりを目指しています。

掲載:2012年6月

メニュー
ページトップへ