和と洋を併せもち、
時と共に移ろう木箱の家

[K様邸]

第17回TH大賞

小規模部門優秀賞受賞作品

家族構成:5人(夫婦+子供2人+親1人)

構造:木造軸組1階建て

1階面積:161.40㎡(48.9坪)

設計・施工:株式会社田中工務店

  • 新築

旧家の日本庭園の中に佇む木箱のような「K様邸」。和と洋を併せ持つその姿は、農村部の日本家屋が集まるエリアにあって、存在感を持ちながらも風景の中に溶け込みます。

3つの箱を配置したプランニングと、
ディテールにこだわった落ち着きのある空間

「木箱のような家にしたい」そんな要望に見事応えたK様邸は、陸屋根風に納めた緩勾配の屋根によってまさにイメージどおりのデザインとなっています。またレッドシダー無塗装の木製サイディング張りをまとった外観は時とともにシルバーグレイと変化しさらに風合いを増します。

3つの箱(エリア)を組み合わせたプランニングは、リビングダイニングを中心に据え、その回りを個室、キッチン、デッキが囲む、家族の団らんを大切にした間取りになっています。

家の中心に位置するリビングダイニングは、天井まで伸びた幅2,600mmの引き違い窓が2つつながります。その大きな開口部からはたっぷりと光が差し込み室内は明るく開放的で魅力的な空間となっています。

以前住んでいた築50年の日本家屋のケヤキの板戸や大鴨居などを建具として再利用。モダン空間の中に和のエッセンスを与える事により温かみのある空間に仕上げています。

寒い地域のため冬でも快適に過ごせるように高気密・高断熱工法を取り入れ、見た目だけでなく住宅の性能にもこだわったお住まいとなっています。

■玄関ホール

白を基調とした玄関ホール。玄関扉の左右にもガラスがはめられ、とても明るい。

■玄関ホール

廊下との仕切りに引き戸を設け、冬の冷え込みが厳しい地域にあって寒さを室内に入れない配慮がなされている。

■リビングダイニング

K様邸の中心に位置するリビング・ダイニング。天井まで伸びた幅2,600mmの引き違い窓を2つつなげた大きな開口部から光を取り込み明るい。

■アイランドキッチン

高級感あふれるアイランドキッチン。シンクは水栓が2つあり、奥行きも深く使いやすい。

■伝統的な和室

以前建っていた住宅の和室を再現した伝統的な和室。広縁に立てられた千本格子の障子とリビングをつなぐケヤキの板戸は再利用した古材。

■リビング

リビングからみたケヤキの板戸。モダンなデザインの中のアクセントになっている。天井を低く抑えているため、違和感なく納まっている。

■デッキ

リビングにつながるデッキはサブリビングとしての位置づけ。デッキは耐久性の高いウリン材でメンテナンスフリーとした。

■デッキ

箱の形状を壊したくない、というお施主様の希望で、宙に浮いたように取り付けられたスリット庇。夏場の日射を遮ることができる。

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