[I様邸]
第15回TH大賞
特別賞 受賞作品<BDAC建築家設計>
家族構成:3人(夫婦+子供1人)
構造:木造軸組2階建て
1階面積:55.32㎡(16.73坪)
2階面積:55.32㎡(16.73坪)
ロフト面積:6.99㎡(2.11坪)
延床面積:117.63㎡(35.57坪)
設計・施工:有限会社平成ハウジング
落ちついた色に仕上げた吹き付け塗装の外壁と、絶妙なアクセントとして配されている木材部分。和の雰囲気をもったナチュラルな外観にセンスが光ります。
田畑が残る住宅街に建つI様邸は、土壁を思わせる吹きつけ塗装の外壁に、木材を巧みにあしらい、周囲の景観にみごとに溶け込んでいます。
通りに面した北側に設けられた玄関は、変化をつけたアプローチとあいまって建物の表情をより豊かにしています。
玄関を入った位置にある土間は、なんと5畳もある広さ。ご主人が趣味の釣りの道具をいじったり、仕掛けを作る場所となっています。
また、2階に配したリビングには南北に大きく開かれた開口部を設置。南面からたっぷりと光と風をとりこみ、北面はリビングと平行に広がる那須の山並みの眺望が楽しめるようにプランニングされています。
キッチン上に設けられたロフトは書斎スペース。はしごを登った先にある書斎は、まるで隠れ家のような雰囲気。本棚の下にある小さな窓は、リビングに通じているのでいつでも家族との会話ができるよう工夫されています。
さらに、デスクの窓からも那須連山が見渡せるため、本を読みながら最高の眺めを満喫できます。
自然素材と木を生かしたシンプルでナチュラルデザインの内装は、壁の仕上げに吸放湿性があり有害物質も発生しない健康素材の紙クロスを使用していて、アレルギーのある奥様も安心。ご家族の健康にも気をつかったお住まいとなっています。
玄関と通じる土間は、ご主人が趣味の釣り道具づくりを楽しむ場所。また裏庭にも通じているため、庭仕事のための室内作業にも都合がいい。
玄関から2階に伸びる階段下は、たっぷり物が入る収納スペース。壁厚を利用したニッチは手すりにもなっている。
床はヒノキの縁甲板をクリアな自然塗料で仕上げた。竣工時に比べ、良い具合の飴色になってきている。
段違い切妻屋根で生じた北面の壁に設けられたハイサイドウィンドウ。チェーン操作で開閉でき、効果的な通風、採光が確保できる。
キッチン上に設けられたロフトは隠れ家の書斎。本棚下の小窓はリビングに通じ、家族との会話にいちいちはしごを下りなくても良い工夫。デスクの窓からは那須連山が見渡せる。