母屋との調和と
機能美を重視した
木の香る和モダンの離れ

[N様邸]

第15回TH大賞

特別賞 受賞作品

家族構成:4人(夫婦+子供2人)

構造:木造軸組工法2階建て

1階面積:85.50㎡(25.90坪)

2階面積:60.71㎡(18.39坪)

延床面積:146.21㎡

設計・施工:(株)ジューケン

  • 新築

入母屋の重厚な母屋(右)に隣接して建てられたN様邸。母屋との調和をとりつつ、モダンな和の美しいファサードを形成している。

母屋との機能動線、デザインの一体化に配慮して
プランニングされた住まい

長年住み継いだ母屋と離れの建て替えを検討していたN様邸。実際は若世帯のマイホームとして、離れの建て替えとなりました。

母屋に隣接した離れは、奥行きが17.7m、幅が4.8mという極端に縦長のプラン。既存の母屋との機能動線、デザインの一体化を配慮してプランニングされています。

間取りに関して特に配慮したのが、水周りの機能動線。お風呂とトイレは母屋に住むご両親と共有で使うため、母屋からの動線を重視。同時に、母屋と離れをつなぐ「土間の再生」にも取り組み、建て替え前は暗く閉鎖的だった土間を明るく開放的な空間にして、共有玄関ホールとしての機能を持たせました。

N様邸の特徴はなんと言っても、2階の軒まであるリビングの大開口。
「庭を楽しめるように開口部を大きくしてほしい」というお施主さまのご希望から、庭を取り込むリビングは大胆に開口部を取るなど予算を十分にかけています。その反面、2階のプライベートルームにはあまり予算をかけないなど、メリハリをつけています。
何故か裏手にあり人目に触れることもなかった、立派な日本庭園。リビングの大開口を設けることで、見事に再生が成功したといえます。

個性的で目を引くのが、リビングと廊下の照明。横架材に直付けした裸電球を幾何学的に配置した照明は、コストダウンにも貢献しています。

外観は入母屋の重厚な母屋との調和をとった美しいモダンな和。室内は吹抜けを使ったオープンな空間や生成りの木で構成。
母屋との調和と機能美を重視した木の香る和モダンの離れが完成しました。

母屋の庭から新築の離れを見る。正面がリビングルーム

2階の軒まであるリビングルームの大開口

まぐさに取り付けたステンレスパイプは窓拭きのために設置。必要な時にロフト用階段を架けて使用

■リビング

お施主様ご希望の開放感あふれるリビング。既存の母屋の庭と一体化し、実際の広さ以上の広がりを感じる

■リビング

「ごろりと横になりたい」というご主人の希望で設けられた畳スペース。その下は収納スペースになっている

■リビング

吹き抜けの大空間。和室の上は書斎スペース

■2階 書斎スペース

リビングと一体空間となった書斎スペース。将来、子供の勉強スペースとして最適

■2階 子供部屋・ベランダ

子供部屋。ベッドスペースのロフトは高さを抑えて設置
ベランダ。ポリカーボネートの屋根を架けた、全天候型洗濯干しスペース(右)

■玄関

手仕事で作り上げた玄関。建具もオリジナル

■土間

母屋と離れをつなぐ土間
(左)建て替え後:透明なポリカーボネートの屋根で明るく開放的に再生
(右)建て替え前:暗くジメジメして閉鎖的だった土間空間

■玄関

玄関ポーチ。ヒバ材の引き戸は新築の離れと既存の母屋の共有の入口

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