S邸 (株)大勝建設

東京都北区志茂2-21-6 TEL.03-5249-3950
 
暮らしを楽しくする、変化のある新空間「段差を楽しむ家」
プライバシー、採光・通風など都市住宅の持つ根本的な問題を解決したデザイナーズ住宅。

テラス部の上部開口にあいた丸穴が、シンプルで整った外観に光のアクセントを加えている。
 
通風・採光の良い大きな開口部のあるリビングと、段差をあえて付けたキッチンが軽快な空間を生んでいる。


室内のような東側テラス。目隠しも兼ねたアルミのたて格子が、通風・採光を確保。同時に上部の丸穴からの丸い光が、テラスや外観に映り、光を遊んだ空間にしている。
透明感のある白を基調とした玄関ホール。家族が集まるLDKにつながる2階への階段を、そばに配している。
隣家からの目隠しが配慮された玄関。配管類は地中に処理し、周囲の環境や景観にも配慮している。
シルバーのシャープでモダンな外観。アルミ製のシルバーのたて格子と、茶色の木の横格子が美しく調和している。



<審査評>

シンプルなデザインを、いかにしてきれいに仕上げるかというのはむずかしい課題なのだが、この作品は、デザインの完成度が非常に高く、この課題をクリアしている。例えば、通風を考えたアルミの縦格子を外壁材としてうまく使い、一方で手すりには木材を横格子として使い、縦の線と横の線を非常にうまく配している。また、室内の段差が空間に軽快感を生んでいる。シンプルな美しさを表現することができる、すぐれたデザイン感覚と高い技術を高く評価したい。

昨今、段差のないバリアフリーが増えているが、本作品の「段差を楽しむ家」という設計コンセプトの通りに、ゆったりした、上り降りしやすい階段を設ければ、必ずしも段差がないのが一番よい住宅とは限らないのではないだろうかと思えてくる。バリアフリーですべてフラットにして、それに慣れてしまうと、ほんの少しの段差やちょっとした障害物でつまずいてしまうことになりかねない。本当の意味のバリアフリーとは何かを見直すきっかけにもなる作品ではないだろうか。

 

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