<審査評>
いま、「使い捨ての時代」から、職人の技を見直し、古いものを末永く大切に使い続けていく時代に移行しつつある。このことを、この作品の建主や設計・施工者はしっかり認識している。
再生というのは、決して過去に戻りたいという願望ではない。過去をもう一度見直したうえで、新しく出発するという前向きの姿勢である。この作品からはその気概が感じ取れる。再生ムードが日本を包みつつある現在、まことによいタイミングで出てきた作品として評価したい。
また、大きな屋根裏の構成、白壁、どっしりとして黒い柱で構成された外観のプロポーションは、日本建築の均衡をやぶることなく設計されており、設計者・施工者の技量が確かなものであることを感じさせられた。
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