<審査評>
簡潔なプラン、工夫された断面、整理された外観の小さなペット共生住宅。「ペットと暮らす家」は、戸建住宅のみならず、集合住宅にまで取り入れられるほど今やタイムリーなテーマのひとつ。
簡潔なプランでありながら、小さな空間の中に、きっちりとふたつの動線、つまり人間のための階段とペット(犬)のための階段を入れ込み、それぞれの動きやすさがそこなわれないようにプランニングされている。さらに、空間づくりにおいても、ペットのための空間は犬に適した高さに設定している。
このように、随所に施主の要望を解決するためのアイディアがみられる。
施主ニーズに最大限応えることが設計者や施工者に求められているが、設計者・施工者に力がなければ、十分応えることがむずかしい。「犬とこのように暮らしたい」という施主の要望に対して、その要求を満たしながら、かつ、デザイン的にも美しくまとめきっている作品である。