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ホーム > 暮らしの役立ち情報 > 著名人が語る「私のこだわり空間」 > 家で過ごす時間は最高のバカンス 「エコール・クリオロ パティスリー」オーナー&シェフパティシエ サントス・アントワーヌ
著名人が語る「私のこだわり空間」30


家で過ごす時間は最高のバカンス

気持ちをフレッシュにしてくれる住まい 「エコール・クリオロ パティスリー」オーナー&シェフパティシエ サントス・アントワーヌさん

和の素材を生かした個性豊かなケーキやチョコレートで人気のパティシエ、サントス・アントワーヌさん。奥様と二人でデザインした家は、どの空間にもこだわりと遊び心がいっぱいです。
リビングルーム サントス・アントワーヌ
リビングルームは吹き抜けになっていて、階段をのぼり2階の寝室に向かう途中も、ずっと階下を見渡すことができます。
デザインに丸1年かかったけど、それがよかった。建築家の考えが強すぎる家じゃなく、自分たちの思い通りにしたかったから…。

二人が毎日過ごす場所だから
二人の満足が大切

落ち着いた住宅街の一角に、壁面の窓の配列が印象的な白い家。インターホンを押すと、二人揃って出迎えてくださったのが、いま大人気のパティシエ(菓子職人)の、サントス・アントワーヌさんと岡田愛さんご夫妻です。

玄関に入ると、1階全体がひと続きの大空間。奥のリビングやキッチンまでが見渡せて、その視界の広さに驚かされます。

「建築家の考えやこだわりで建てた家じゃなくて、自分たちの思い通りに作りたかった」というサントスさん。第一のこだわりは空間の広がりと天井の高さ。そこで柱が少なく大空間向きの工法を選びました。しかし、依頼先から提案されたプランには納得できず、一から自分たちでデザインして、設計士やインテリアコーディネーターのアドバイスを受けるスタイルに。

「仕事が休みの毎週火曜日に必ず二人で家のプランを相談し、オーストラリアやバリなどに旅行して、こんな建て方や間取りがいいとか、このデザインは参考にしようとか、真剣に考えたら1年かかっちゃった」とサントスさん。

「でも家は毎日過ごす場所だし、二人とも家作りに興味があったし、その1年が本当によかった。私たちは何でもいつも二人で決めたり楽しんだりしているしね」と愛さんもニッコリ。

こうして家は05年6月に完成。「この家で過ごしていると、心も体も本当にくつろいで、まるでバカンスに来ている感じ。自分がフレッシュに戻れる」とサントスさんがいえば、愛さんも「そう、私も温泉とか行くのが大好きだったのに、この家に住んでから、あまり出掛けたいと思わなくなっちゃった」というほどなのです。

陶芸 サントス・アントワーヌ
サントスさんと奥様の愛さんの、共通の趣味は陶芸。イメージが膨らみ夢中で時間を忘れることも…。

外観 サントス・アントワーヌ
L字型の変形地をうまく利用して奥行と高さを実現した個性的な外観。採光のための窓が壁面のアクセントに。



彼女の洗練された感性がとてもいい。僕もすごく影響を受けている。
AVスペース サントス・アントワーヌ
大型プロジェクションテレビと音響システムにこだわった、サントスさんお気に入りのAVスペース。(1階)

円形ホール サントス・アントワーヌ
円形ホールを取り囲むように寝室、事務所、トイレ、トレーニングルームが。右側のピンクの部屋は明るく楽しいトイレ。(2階)

アトリエ サントス・アントワーヌ
3階は陶芸専用のアトリエ。ご自分たちの作品だけでなく、遊びに来た友人たちの作品も並んでいます。

家にはこだわりや
遊び心が必要だと思う

サントスさん宅は3階建て。家全体を、白を基調にして色数を抑えたシンプル&モダンなインテリアでまとめ、自然光と間接照明の明かりをふんだんに取り入れて、温かく柔らかな空気感で満たしています。

「2階のプライベートゾーンは、ほとんど寝るだけ。二人とも大抵1階にいます」とサントスさん。その1階はリビング、ダイニング、キッチン、そしてAVスペースがひと続きの大空間。愛さんのこだわりを生かしたキッチンは二人で調理することを考えて広さも十分。家ではお菓子作りはしないというサントスさんは、メインディッシュを調理する愛さんを手伝ってサラダを作ったり、食後の食器を洗浄機に入れたりと、パティシエではなく夫として大活躍です。

2階は床のフローリングをややダークな色調にしてくつろぎ感を演出。円形ホールを取り巻くように寝室、事務所、トイレ、トレーニングルームを配置したり、トイレを意外性のあるカラーで内装したりと、プライベートゾーンらしい遊び心が溢れています。いまトレーニングルームとして使っているスペースは、いずれお子さんが誕生したら子供部屋にするつもりです。

そして3階は陶芸ルーム。もともとは二人それぞれのスペースを作るつもりでしたが、愛さんが始めた陶芸にサントスさんも興味を持ち、いまや二人とも夢中だとか。それなら…というわけで、アトリエにしてしまったそうです。



家具を置かずクローゼットに収納…が私たち流。

ところで、お宅全体を拝見して、家具が少ないことに気づいて尋ねてみました。「二人とも家具をいろいろ置いたり、物を吊り下げたりするのも嫌いなので、収納のために、キッチンの奥やベッドルーム、リビングなど、必要なところにウォークインクローゼットを設けたんです」と愛さん。

「それに、もともと物が少ない。だって彼女は、もう、物を捨てるのが大好き。気をつけないと全部捨てられちゃうんだ」とサントスさんが大笑いしながら教えてくださいました。

100パーセント自分たちの思い通りの家になったと満足げなお二人の、目下の懸案は、庭造り。「石や砂を使いたいんだ。花を植えたりガーデニングとかじゃなくね。僕が考えているのは、白い小石を敷き詰めようと。でも枯山水みたいな和風じゃない。モダンな感じにね」と、どうやらイメージは固まっている様子。「大変だけど自分たちでやった方が、思い通りのものが早くできるかもね」と愛さん。

いつでもなんでも二人で一緒…それがいかにも自然で楽しそうなお二人のこと。きっと大満足の庭が出来上がることでしょう。

リビング サントス・アントワーヌ
光の陰影、室内に配した観葉植物、テラスの向こうに見えるグリーンが、インテリアに温かさとリフレッシュ感を演出。

玄関 サントス・アントワーヌ
玄関から家の奥まで視線が届く伸びやかな空間にしたかったというだけに、その開放感は圧巻です。

ダイニング サントス・アントワーヌ
キッチン サントス・アントワーヌ
ダイニングからカウンターを隔ててキッチンが。背が高い愛さんに合わせてワークトップは高め。大きなオーブンと深くて広いシンクがこだわりです。

「エコール・クリオロ パティスリー」オーナー&シェフパティシエ サントス・アントワーヌさん
1969年、フランス・マルセイユ生まれ。16歳でパティシエを志し、スイス、南仏、ロンドンなどの名店でシェフパティシエを務めた後、1993年に来日。「ヴァローナ・ジャポン」に勤務し、日本全国のパティシエに最新技術の指導を行う。2000年、フランス菓子学校「エコール・クリオロ」を設立。2003年、「エコール・クリオロ パティスリー」をオープンし、瞬く間に超人気店に。著書に「チョコレートでまよったら」「お菓子づくりでまよったら」(柴田書店)がある。


階段 サントス・アントワーヌ あまり多くの色彩を使わず、家具の数を最小限に絞り込んだシンプル&モダンなお住まい。トップライトから降り注ぐ陽光や細窓越しの陽射し、そして間接照明の優しい明かりが、白で統一された室内に微妙な陰影とリズム感を与えています。また大空間にありがちな素っ気なさを感じさせないのは、機能性や使いやすさを考え抜いて生活空間を構成した結果といえます。


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