実は子どもの頃から占い全般に興味がなかったという岡本さん。その岡本さんが1980年代初めにロンドンにわたり、英国占星学協会でユング心理学の流れを継ぐ心理占星学と出会ったことで、一転します。
「イギリスで本格的に勉強してみると、占星学が古代の心理学の集大成だということがわかって、なんて奥が深いんだろうと。それからがぜん面白くなりましたね。それまでの日本の占いというと、あなたは何歳で結婚する…ばかりでしたから。私にとっての占星術は、自分という1つの小宇宙の中にある星の言葉に耳を傾けること。自分はこういう風に生きてきたけど、古代からの占星術は何と言っているのかな、というのを調べて、その整合性やギャップを楽しむ。占星術は自分の心という広大な宇宙を旅する上での、ツール(道具)のようなものなんです」
占星術の歴史をさかのぼってみると、カレンダーの語源は、「月が出たぞー」という古代バビロニアの神官たちの言葉だとか。ストレスが多く、心の病を抱える人が多くなった現代だからこそ、日々月を眺めてみよう。月の満ち欠けを眺めることによって、月と同調して生きている、人間が本来持っているリズムを取り戻そうと、岡本さんの暮らしや著書は語っています。モロッコという異文化の国と日本、占星術の世界と現実の世界。リズムの異なる世界を、バランスをとりながら行き来することを楽しむ岡本さん。遊びごごろって、いつの間にか固定した生活のリズムを、ちょっとはずすことなのかも知れません。
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ガラス戸に斜めに渡した桟が、テラコッタの床に影の帯をくっきり描きます。岡本さんの著書から、(左)『心理占星学入門』は、自分でバース・チャート(出生図)を作っていくという本格的なもの。
(右)は近著の『MOON BOOK2004』(ソニー・マガジンズ)。2004年の毎日の月の位相と月が位置する星座が記されたダイアリー。
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