現在の家のインテリアは白とゴールドが基調。部屋と部屋は扉で閉じないで全部つながっています。そうすると限られたスペースでも広さを感じさせるからです。お客様がとても多いので、靴は履いたまま上がれる床材に。そして、各部屋にシャンデリア、鏡、花。
「美しいものを提供するのが仕事ですから。私にとってここは日常の暮らしの場ですが、お客様にとっては非日常の雰囲気のする晴れの空間にしたかったんです。壁にはボタニカルアートを飾り、つねに音楽も流しています」
思ったよりも花は主張していないように感じられます。
「花屋ではありませんから(笑)。花はあるべきところにあればいいのです。ご家庭で花を飾る場合には、一花一葉といいますけれど、1輪の花と1枚の葉っぱを一輪挿しに活けたような簡単なものから、リビングであれば少し大ぶりな器にボリュームのある花をバサッと入れたり。洗面所や寝室はサラサラした清々しい感じのものがいいでしょうし、メリハリをきかせるんです。料理のコースと思えばいいわけですよ。最初からメイン料理が出るというのは考えられないでしょう? 前菜が出て、口取りが出てという具合に、花も活ける場所によってボリューム感を変えるというのが大事なことです」
いつも優雅な雰囲気の假屋崎さんですが、「実はとても短気なの。特に花を活けているときは集中していますから、お手伝いしてくださる方もモタモタしているのはイヤなんです。活けているときは怖いんですよ」とのこと。花を活けるスピードも定評のあるところですが、それは「花を手に持てば、花が活け方を教えてくれる」から。花に対しても人に対しても、相手の個性を尊重し、決してがんじがらめにしない。その優しさが、繊細で伸びやかな假屋崎ワールドの基盤になっています。
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| 地下の花教室の一角。いけばなの上達だけでなく、美意識を養う。
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假屋崎さんの6冊の著書。左上から時計回りに、『ユリを愉しむ』(同朋舎出版)、『假屋崎省吾の花スタイル』(日本放送出版協会)、『花時間
花・葉・器・自由自在』(角川書店)、『白雪姫』(新風舎)、『花筺』(メディアファクトリー)、『花夢中』(六耀社)。さらに今秋には自叙伝やDVDなども発行の予定です。

詳しくはホームページをご覧ください。
假屋崎省吾花教室
http://www.kariyazaki.jp/
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