庭仕事をする青木さんと、刺しゅうをする青木さん。どう違うのでしょうか?
「それが、あまり変わらない。庭仕事には特に締め切りがない、っていうことくらい(笑)。どちらも頭の中にデザインがある程度あって、色やテクスチャーをコーディネートしながらそれに近づいていくというプロセスは、刺しゅうも庭づくりも似ています」
いろんなものが集まって1つの世界を創っていく。これは、青木さんの作品に共通した特徴です。大輪のユリやバラだけが主役となってというものはなく、親しみのある野の花たち、種、土、そこに集まる虫たち、ガーデニングの道具までが1つの額の中で楽しげに語りあっているといったもの。
「モチーフはすごく身近なものなんですけど、それに関わった人でなくては発見できないようなところに刺しゅうをしていたりするので、そこがこたえられないっておっしゃいますね。私自身も作っていてワクワクしないと続かない。庭仕事にしても刺しゅうにしても心が躍るというのか、その心が躍っている感じをカタチにするのが私にとって一番楽しいことだし、たぶん見てくださる方も庭好き、花好きな方であれば、その心躍る気持ちが蘇ってきて、共感してもらえるのだと思います」
身近な感動にこだわりつづけ、自分のペースで夢に近づいている青木さんの暮らし。忙しくてもスローな生活には、効率最優先の現代人が見失いがちな「心の躍動」があるようです。
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リビングから玄関ホールを見る。正面のタピストリーは縦1メートル、横2メートルの大作『H氏の庭』。子供が小さい頃に読んだムーミンの絵本に出てくるヘムレンさんの庭をイメージして創作したもの。最近、自分の庭がそのヘムレンさんの庭に似てきたそうです。
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| 色をテーマにして作った新作「身近な赤と身近な青」。イギリスに旅したときに見つけたミルクのパッケージや娘さんの部屋にあったヘアピンなどを集めた楽しい作品。
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| タペストリーのかかる玄関ホールから庭を見る。 |
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| 照明、椅子、ラグなどのインテリアも北欧のもの。「冬の長いスウェーデンでは室内にいる時間が長く、窓辺をとてもきれいに飾ります」
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