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| 2階洗面所。日本手ぬぐいを掛けている木は、家を建てたときにやむを得ず切った柳を、「もったいないからリサイクルして」という治身さんに応えてご主人がデザインしたもの。「鏡のウェーブとのバランスが気に入っている」と治身さん。右手が浴室です。 |
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| 二部流パーティメニューのひとつ、「朴の葉寿し」。朴の葉に包んだ寿しを、各自ぽきぽき音をさせて枝からはずしながら食べます。具は、豆、にんじん、しいたけ、卵焼き、じゃがいも、山椒の葉。「季節の花を氷やゼリーに封じ込めたり、紅葉した落葉を押し寿しにしたり。いろいろ演出して楽しみます」。 |
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この家の設計をしたのは、建築家であるご主人の二部誠司さんです。治身さんはすべてを任せましたが、ひとつだけ希望したのが「台所を見晴らしのよい場所に」ということでした。
「台所が私の仕事場。畑に行っているとき以外は台所にいますから。一日中、コンロの火を止めることがないくらい、ずうっと煮炊きをしている。それが全然苦じゃないし楽しい。旬のものを誰かに食べさせてあげたいし、採ってきた野菜や草花は、ひとつも捨てたりしないで、最後まで食べ尽くしてあげたい。それが自然に対する礼儀やと思っています」
写真の通り、L型キッチンのコーナーにあるシンクの前は大きな窓。洗い物をしながら、樹木や遠くの街や山々が眺められます。シンクの右手には、業務用のガスコンロ。二部さんは、点火スイッチを使わずにわざわざマッチをすって火をつけます。
「マッチの火をガスのところまで持っていって、パッと火がつくまでのちょっとした間。その間が好き。便利すぎるのは好きでないんです。何でも便利になりすぎて、そのツケは大きいと思いますよ」
だから、程よい不便をした方がいいのではないかと考え、また、その不便を愛する二部さん。例えば愛用の中国製魔法瓶も、飲む都度くるくるくるっとフタを回してお茶を注ぐ、そのわずかな時間が
「ええでしょ?」。 |