スキー場で有名な長野県・白馬。三谷恭子さんはご主人の省造さんと共に、ここで部屋数4室だけの小さなホテルを営んでいます。幹線道路から小道を入った小高い丘の上にあるその建物は、一見して普通の別荘風。普通の家と変わらない玄関扉から中に入ると、そこにロビーやフロントはなく、最初に通されるのは三谷さんのリビングです(写真上)。
「客室とバスルーム以外は、すべて私たちの生活空間でもあるんです。だから、家具も食器も業務用のものは何ひとつ置いてない。それどころか、自分たちが好きで集めてきたモノ、それも一番好きなモノをお客様の目に触れる場所に飾っています」
そもそも東京でテキスタイルデザイナーとして働いていた恭子さんが、白馬に移り住むことになった背景には、「コレクションを活かす」という目的がありました。
「染色の仕事で京都へ行くたびに和食器を買ったりして、器や布や家具がアパートからあふれるくらいにたまっていました。グラフィックデザイナーだった省造さんも同じです。20代の半ばまでは仕事一筋でしたけど、突然"いい仕事をするにはいい生活をしなきゃあ"という哲学が芽生えて(笑)。2人で、コレクションを全部使ってしかも生活していけることって何だろう…と、そう考えてスタートしたのがペンションでした」
2軒目の宿泊施設となる現在のKASUKE山荘は、その"いい生活"のお手本として、インテリア雑誌に紹介されることも多く、これから家を建てる家族が、建築家や工務店さんを伴って宿泊するケースもあります。家づくりの準備にお金をかける時代なのだな、と実感されているそうです。
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| ホテル「KASUKE山荘」は林の地形をそのまま生かした複雑な間取り。「省造さん、どこですかぁ?」と当のご本人たちも常に探しあって。 |
KASUKE山荘
長野県北安曇郡白馬村神城沼ノ原3633−3
http://www1.ocn.ne.jp/~kasuke/
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| キッチンの壁(上)と廊下の壁に飾った古い調理道具。「実際に使われていた道具を飾るのが好き。ワイヤーは壁に映る影も美しいでしょ。 |
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