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階段箪笥は、和のしつらいの真髄ともいえる「用の美」の典型。ほの暗い空間の閑寂に気持ちが引き締まる。 |
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| お花の修行の一つとして、子供の頃から稽古の片付けをしてきたという櫻子さん。使ったものをきれいに仕舞うことが、長く使うことにつながる。 |
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現在、母屋の2階がいけばなの教室に使われています。
「人の出入りが多いと、やはり家も早く傷むので、教室はすべて外の会場でしていた時代もあったんです。でも、古い家屋で古い道具を使ってお稽古をしてもらいたいという家元の願いもあって、ここで再開しました」
座敷は文字通り”塵ひとつない“清潔さです。
「ほんまに塵ひとつないと思いますよ(笑)。小さい頃から、内弟子さんたちと一緒にお稽古の後片付けをしながら、道具の仕舞い方や掃除のし方を学んできました。いつの間にか自然と身についているんでしょうね」。
すっきりと片付けられ掃き清められた座敷。磨きあげられた古い家具や床。「和」の住まいの真骨頂は、清々しさとともに発揮されるようです。
「日本画にもいけばなにも和の住まいにも共通しますけど、余白の美しさなのかも知れませんね。飾り立てないからこそきれいにしておくことが大切だと思っています。お掃除を欠かさずやっていれば、ここの板戸が割れているなとか、建て付けが悪いなとか、悪いところにすぐに気がつきますしね。それに、住まいをきれいにしておくと、不思議と人が寄ってきてくれはるような気がします」 |