| 家の中で、ダイニングルームほど照明の善し悪しに影響される空間はありません。なぜなら、照明次第で料理の色つやが違って見え、食欲まで変わってくるからです。
昔から、人類は大抵、太陽か火の光のもとで食事をしてきました。それらと同じ発光原理を持つのが、白熱灯。光の性質もよく似ています。蛍光灯より輝度が高く、料理をおいしく見せる効果があります。そうした特性から、食卓照明は白熱灯の吊り下げ器具(ペンダント)が多用されています。
省エネルギーの面では、蛍光灯の方が効率的です。その際は、白熱電球に近い光色の電球を選ぶことをお奨めします。

食事を楽しむためには3種類の照明を使うと効果的です。
●部屋全般をほどよい明るさに整える、ダウンライトやシーリングライトなどの環境照明。
●食卓を浮き上がらせる、ペンダントなどの局部照明。
●美しい対象を明るく引き立たたせる、スポットライトなどのアクセント照明、またはそれ自体が美しく輝くスタンドやブラケットなどの装飾照明。
これらにも、できればすべて白熱灯を使用しましょう。さらに明るさを変えられる調光装置があるとベター。照明器具の設定条件にもよりますが、安いものだと六千円位です。比較的簡単に調光できるので、ぜひ試してみてください。

光には、覚醒効果があります。
光を浴びることで、体が目覚め、生体リズムが整ってくるといわれています。光に合わせた規則正しい生活が、食欲を増進させるのです。
朝日や昼光が充分に入らない部屋での白熱灯照明は夜を思わせ、時間感覚を失いがち。食欲が減退することもあります。そうした場合は、白色蛍光灯で部屋全般を明るくしましょう。ただ、蛍光灯の均一な光では、料理をおいしく見せられないので、食卓上にはやはり白熱灯を、できればハロゲン電球器具での照明をお奨めします。
夕食は、一日の疲れをいやし、明日への活力を補給する時間なので、明るさを抑えた、落ち着きのある光で、全般を照明するのがよいでしょう。
夕食時のダイニングルームに安心とくつろぎの雰囲気を演出するには、光と影のなめらかなコントラストが必要です。食卓やアクセントになる部分以外は、あまり高い照度は要りません。
また、食事が始まるときには、目が暗さに慣れるには時間がかかるため、夕日がゆっくりと地平線に消えていくように、調光装置などで環境照明を徐々に暗くするとよいでしょう。この操作によって、食卓上の局部照明は、より美しく浮かび上がり、おいしい夕食を演出することができます。
よい照明はダイニングルームにくつろぎを、またある時は華やかさを創造します。家族そろっての食事が、ますます楽しいひとときになることでしょう。
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| 食卓上のペンダント器具は、テーブルの大きさを目安に選びます。このような円テーブルの場合、テーブル直径の約
1/2の径を持つ器具だとバランスがとれます。 |
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| ガラステーブルの下に蛍光灯を配置し、それを光の透過性に優れたクロスで覆っています。光るテーブルとキャンドルの輝きが調和し、幻想的な演出に。 |
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| 通常、長方形のテーブルに使うペンダントは、テーブルの長手の長さに対し、約1/3の径を持つサイズを目安に選びます。この写真では、それよりもはるかに小さい200ワットハロゲン電球用を使用していますが、全面に拡散レンズが装着してあるため、テーブルの主要部を充分明るく照らすことができます。 |
タングステンフィラメント電球
白色電球とかシリカ電球、ミニクリプトン電球といわれるもの。現在、家庭で使われているのはほとんどこのタイプです。暖かく、蛍光灯に比べ輝度があるため、料理の色つやを良く見せてくれます。
タングステン ハロゲン電球
一般にハロゲン電球といわれるもの。タングステンフィラメント電球に比べ、さらに輝度が高いため、料理の視覚的なおいしさを強調してくれます。 |
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