・程よい距離感と交流を両立 玄関は共有ですが、その先は分離させてあります。各世帯が独立した玄関や水まわりを持ってますが、完全分離型の二世帯住宅のようにお隣同士という感覚にはなりません。親子それぞれお互いの気配を感じつつ程よい距離感で過ごせる設計です。

ビンテージバイクをお持ちの施主様のためのロフト付きの平家です。ガレージは愛車を保管するお友達との交流の場所でもあります。ガレージ内にキッチンを置き、友人と飲食を楽しみます。アルコールを取ることもあるので、ロフトをゲストルームとして泊まることもできるようにしました。

6台収納できるビルトインガレージと30畳を超えるリビングルーム。設計では、建物のカタチと構造をシンプルにすることでコストを抑えつつ絶対的な広さを追求しました。ただ広いだけでは単調になりがちです。そこで梁をあらわしたうえで勾配天井を取り入れ、ウォルナットなど暗褐色系の素材をアクセントとして施しました。

建物のカタチは、四角形の平面形状の上に南下がりの緩やかな屋根を掛けてます。屋根は南に約1.3メートル程張り出しており、夏の日差しを遮り、板張り外壁の雨濡れを防ぎます。建物内部は勾配天井を採用、床と天井を無垢木材で仕上げてあります。白い壁と無垢木材の組み合わせは、シンプルながら天然素材の温もりを感じる

築２４年の一戸建て住宅をフルリフォームして子世帯が生活できる空間に増築する部分は親世帯の家に。薪ストーブやロフト寝室など親夫婦の趣味を全面的に取り入れた魅力ある空間になりました。 また、二世帯の住宅をつなげるため、中央に新しい玄関と廊下を作り、プライバシーの確保と行き来のしやすさを両立しました。