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時代に取り残されたかのような、古い家屋がひしめき合う都内の某地区。築40年を経過した木造2階建てのKさん宅は、日常生活の不都合に加え、地震に耐えられない状態にありました。予算上、リフォームで対応した例をご紹介します。 |
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ご高齢のお母様に家事を任せ、公務員の仕事を続けてきたKさん。定年半年前にお母様が他界し、退職後、自宅で過ごすようになり、改めて家の不便さと危険に気づきました。そこで「諸問題をクリアし、安全な健康住宅に変えたい」と、リフォームを決意。その際、何よりも気になったのが、近い将来起こるといわれる大地震でした。
耐震策として、まず阪神淡路大震災での家屋倒壊の大原因“トップヘビー”の問題を解決。屋根の重い瓦を軽いスレートにし、梁も補強しました。また、周囲の高い建物による日照の悪条件には、居間とキッチンにトップライトを設置して対処。横窓の3倍の採光が得られるほか、壁面の開口部を最小限に押さえることで耐力壁をしっかり固めて残し、耐震性を強化しています。 |
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雨漏りがあったうえ、瓦葺きは屋根が重くなり“トップヘビー”で倒壊の危険が増すため、軽量のスレート葺きに変更。
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| 家族構成/ |
Kさん(女性) 61歳
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| 敷地面積/ |
68.49m2 |
| 延床面積/ |
70.48m2
■1階49.20m2
■2階21.28m2
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| 設 計/ |
花設計工房(渡会有子) |
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トップライトの光が差し込む明るいLDK。お母様が生前、お世話になった近所の方々への恩返しとして、この場を開放。みなが集まり、ここで昼食を作り、昼から午後のひとときを楽しむ寄り合いの場となりました。 |
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以前は踏面が小さく、急であった階段。距離を半間分(91cm)伸ばすことで、ゆるやかにしました。また、降りるときに安全なよう、利き腕側に“健康マフラー手摺り”を設置。階段に出ていた物も、きちんと収納して逃げ道を確保しました。
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階段下にあった狭いキッチンは、木の壁や天井にすぐに火が移りそうなうえ、吊り戸棚も取れず、床に物があふれていました。そこで広い空間にキッチンを移動し、周囲も燃えにくい素材に変更。収納の開き戸には、耐震金物を取り付けました。
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近所の高齢者が集まる家ゆえ、車椅子のことも考慮に入れて。間口もスペースもゆったりさせた玄関は、軽量スロープを置くことで、スムーズな出入りが可能になりました。また、いざというときの避難に備え、外開き式であった重いドアも、引き戸に変更しています。
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ガラスのドアや窓などの補強に、手軽なフィルム
シートを貼って、飛散対策を施しましょう!
揺れで歪んだ枠から押し出され、凶器となって飛び散る危険のあるガラスのドアや窓。すべてのガラス部分を強化ガラスに変更するのは、費用がかかって大変です。そこで大型文具店やホームセンターで扱っている粘着式のフィルムシートを活用しませんか? ガラス全体に貼らなくても、大きな飛散は防げます。たとえば市松や縞模様など、好みのデザインにカットして貼れば、飛散対策に加え、おしゃれな内装としても楽しめます。
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企業組合 花設計工房
1972年設立の東京パースを前身に、1988年、女性建築技術者の会を通して知り合った仲間たちにより、企業組合 花設計工房設立。以来、生活に視点を据えて、住宅設計を中心に大工さん、職人さんとのコミュニケーションを密にした現場監理を行っています。「家は買うものではない」でメンバーの意見が一致。住み手に合わせて創るものであるはずだと考えています。
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| 渡会有子(わたらい・ゆうこ)/1940年中国・青島生まれ。中央工学校建築設計科を経て、花設計工房に参画。NPO高齢者の住まいづくり研究会(WAY21)代表。女性建築技術者の会会員。 |
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