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40代の奥様が股関節脱臼症で階段の上り下りが不自由というお宅の事例です。ホームエレベーターを設置することで、明るく眺めのよい2階を快適な居住空間にすることができました。1階の仕事場と応接間に配慮した防音計画をたて、玄関の来客に2階で対応する工夫もしています。 |
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| 家族構成/ |
夫55歳、妻47歳、長男20歳、長女18歳 |
| 敷地面積/ |
202.868m2(61.37坪)
■1階102.309m2
■2階100.559m2 |
| 設 計/ |
花設計工房(渡会有子) |
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ホームエレベーターの設置は高齢化社会の到来と共に普及し、その40%以上が既存2階建て住宅への設置というのが現状です。設置に当っては、ランニングコスト(電気代)以上にメンテナンス費用を考えておかなければなりません。設置と共にメンテナンス会社と契約し、故障や異常が発生した場合、緊急に対応してもらうための費用です。ここでは階段が不自由であるはずの奥様より、御主人のほうがエレベーターを利用しておられるとのこと。便利で楽々、使ったら止められないのでしょう。
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ホームエレベーターは文字通り住宅内に入ってから乗り降りするエレベーターのこと。この家では玄関を上がってすぐのところに設置。車椅子にも対応できる広さのものにしました。 |
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都会に建つ住宅への騒音は、主に道路側からやって来る自動車や人の動きによる音だと考えると、1階より2階の方が静かなはず。日当たりや明るさ、風通 しを良くすることも1階より2階ははるかに簡単な上、建物の構造上からも有利になります。その上、広さも眺望も1階よりグンと良くなるのが普通 でしょう。でもここでプラン上ちょっと注意しなければならないことがあります。それは2階の生活で出す音を、1階に伝えないために「遮音」に建築的配慮を忘れないということです。
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写真は建物の西面にある玄関。イラストは2階のリビングをキッチン側から眺めたところです。2階は明るく、眺めもよく、日中室内で過ごすことの多い人にとっては、1階より快適な居住空間となります。 |
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2階を生活空間にする「逆転プラン」で、ちょっと気になるのが玄関はどこへつけたらよいか、という問題です。この事例は1階仕事場への出入りにも考慮し、玄関は1階になっています。来客対応の毎に1階まで下りるのは大変なので、インターホンに電気錠をつけました。2階のモニター画面 で訪問者を確認し、話もできます。自動で施開錠もできるシステムなので、例えば「どうぞ、お入りになって〜」と一声かければOKということになります。玄関を2階にもってくる場合もあります。

この家の場合は、1階が仕事場なので玄関は1階です。2階にいても、来客時はモニターで顔を確認し、施開錠することができ、親しい人であれば玄関まで降りていく必要もありません。 |
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企業組合 花設計工房
1972年設立の東京パースを前身に、1988年、女性建築技術者の会を通して知り合った仲間たちにより、企業組合 花設計工房設立。以来、生活に視点を据えて、住宅設計を中心に大工さん、職人さんとのコミュニケーションを密にした現場監理を行っています。「家は買うものではない」でメンバーの意見一致。住み手に合わせて創るものであるはずだと考えています。 |
| 渡会有子(わたらい・ゆうこ)/1940年中国・青島生まれ。中央工学校建築設計科を経て、花設計工房に参画。NPO高齢者の住まいづくり研究会(WAY21)代表。女性建築技術者の会会員。 |
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