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家で過ごす楽しみに「食事」をあげる人は多いでしょう。
おいしい料理をつくる楽しみ、テーブルを演出する楽しみ、
味わう楽しみ、家族や友人と食卓を囲む楽しみ。
自分で安全な野菜やハーブを育てるという楽しみもあります。
今回は、それぞれの「食の楽しみ方」に合わせた家づくりについて考えます。 |
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雑木林の中にある家です。もともと右側の建物だけだったところに、西側(左)に和室を増築しました。「自然に恵まれた環境なので、アウトドアでの食事を楽しみたい」という建て主の要望で、ふたつの建物の間にデッキを広くとりました。季節によって変わる木立の緑や紅葉、気持ちよい風や鳥の声は何よりのご馳走です。デッキ右横のドアの向こうがキッチンなので、料理や器を外に持って出るのもラクです。また、右側の建物の食堂からも左側の和室からも、両方をつなぐ廊下からもガラス窓ごしにデッキが眺められる設計になっていて、内と外に分かれて食事をするというシーンでも、つながり感があります。
家を建てるとき、木の伐採は最小限にしましたが、伐ることになった木を利用してテーブルや椅子を作りました。丸太を切っただけの椅子は野趣のある雰囲気をつくり、たくさんあるから子供夫婦や孫たちが来ても大丈夫。デッキの前の家庭菜園では建て主夫婦が季節の野菜やハーブを育てていて、採れたての美味しさと安全を手に入れています
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東西の建物の間につくった広いデッキ。建て主夫婦はお天気のよい日には屋外で食事をし、子供夫婦や孫たちもしばしば訪れて賑やかな食事を楽しんでいます。 |
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庇のある玄関ポーチは、井戸端会議の場となり、料理法や子育ての話題に花が咲きますが、門扉の中なので小さな子供連れの母親も安心です。 |
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玄関ポーチに深い庇のある家です。建て主は6人家族で、食材の多くを生協で共同購入しています。家づくりに際しての要望は「生協から届けられたたくさんの品物を、会員が集まって仕分けするスペースが欲しい」というものでした。限られた敷地では、余裕ある広さの玄関ポーチを確保するケースは珍しいのですが、この家では玄関ポーチを広く取ることにしました。深い庇は雨風や陽射しから仕分け作業を守ってくれますし、すぐに受け取りに来られない人の品物の保管にも便利です。玄関に面した台所の窓からは玄関や前の通りの様子がわかり、生協の品物を取りに来た人にも声をかけることができます。
また、この家では無農薬の夏みかんで家族の1年分のマーマレードを作り、ビンに詰めて床下収納庫に保管しています。床下収納庫内は一般に室温より低く、特に暖房をする冬期は食品の保管に役立ちます。 |
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| お料理大好き、人が集まるのが大好きという家のリフォーム例です。家の中心にある対面式のキッチンは、料理を作ったりしゃべったり食べたりの集まりには最適です。また、台所から洋室や和室など家全体が見渡せるので、来客の相手をしながらも家族の気配を感じることができます。リフォームで新たに廊下側に造り付けた食品ストックのための収納庫は、浅く間口が広いので出し入れがラクでたくさん入ります。陽が当たらず比較的涼しい北側バルコニーは、ビールやじゃがいもなど買い置き食品の保管に利用し、ゴミの一時置き場にもなっています。ただし家の北側は後ろの家の南側になりますから、縁で目隠しの工夫をするなど美観への配慮が必要です。 |
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企業組合 花設計工房
1972年設立の東京パースを前身に、1988年、女性建築技術者の会を通して知り合った仲間たちにより、企業組合 花設計工房設立。以来、生活に視点を据えて、住宅設計を中心に大工さん、職人さんとのコミュニケーションを密にした現場監理を行っています。「家は買うものではない」でメンバーの意見一致。住み手に合わせて創るものであるはずだと考えています。
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| 楠原素子(くすはらもとこ)/1942年広島県生まれ。千葉大学工学部建築学科卒業、早川正夫建築設計事務所、楠原建築設計事務所を経て、花設計工房に参画。女性建築技術者の会会員。 |
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