狭かったり、変形だったり、隣近所が密集していたりと、敷地の形状や条件はさまざまです。むずかしい条件の敷地に快適な家を建てるには、敷地の個性にじょうずに対応した、さまざまな工夫が必要になってきます。敷地の個性に合わせた家づくり、注文住宅だからこそ実現可能です。  
狭くても明るく、より広々と、快適に暮らすためのポイントをご紹介しましょう。
■光と風を最大限に採り込む工夫  
家々が密集した環境では、採光や通風に限りがあります。どのように光と風を住まいに採り込むか、工夫次第で明るく快適な暮らしが実現します。

1. 吹き抜けの有効活用  
吹き抜けは光を上手に採り入れて、家の中を明るく開放的にする効果があります。特に暗くなりがちな玄関や廊下。そこに吹き抜けを設ければ、閉鎖感を解消し、上部の窓から光を採り込むことができます。

2. 中庭の利用  
家の中心部に中庭を設けて、光と風を効果的に採り入れます。中庭の演出で光が届かない部屋も明るくできます。そして実際の空間以上の広がりを感じることもできます。特に細長い敷地で家の中心部を明るくしたい場合に有効です。

3. 2階にLDK  
明るく日当たりのよい2階にLDKを配置した逆転プラン。日中、そこにいる時間が最も長く、家族が集うLDKが明るく快適なスペースになります。


4. 開口部の工夫  
より積極的に光を採り入れるには、開口部つまり窓の工夫も重要なポイントです。角部屋にコーナー窓をつけて2面 採光する、北側の部屋や階段上部にトップライト(天窓)を取り付けるなど、窓の工夫で思いがけないほど光を採り入れることができます。

■収納プランの工夫  
物をうまく収納すれば、空間を広々と使うことができます。空間を無駄にせずに、より効果 的な収納スペースを確保しましょう。


1. 小屋裏収納  
収納スペースがあまり取れない場合は、小屋裏を収納スペースとして活用しましょう。小屋裏は、高さ1.4m、直下階の床面 積の1/8以内なら床面積に算入されません。

2. デッドスペース活用  
階段下やキッチンの床下、玄関や上がり框の下など、使っていない場所は意外とたくさんあるものです。そのデッドスペースを収納スペースにすれば、居住スペースを減らさずに収納スペースを確保できます。

3. 壁面収納  
壁の厚みも収納スペースとして利用する方法です。たとえば、廊下の壁厚を利用すれば、奥行き10〜15cmの文庫本やカセットテープなどの収納スペースになります。


■空間演出でより広く暮らす工夫  
空間を上手に演出して、視覚的、心理的に開放感を確保すれば、実際の広さは変わらなくても、確実に広い暮らしが手に入ります。住まいは工夫次第ということです。

1. LDKをより広く見せる  
LDKをそれぞれ独立させないで、できるだけ一体空間として利用すれば、より広く見せられます。また、床に段差をつけたり、壁に角度をつけるなど空間に変化を持たせることで、より広く感じることができます。


2. スペースを立体的に使う  
たとえば2部屋の子供部屋。イラストのように上の段が弟、下の段を姉というように、ベッドの上や下の空きスペースを立体的に利用します。
3. ロフトの有効活用  
ロフトは高さ1.4m以内、面積が直下階の1/8という制限を守れば床面積に算入されません。子供部屋のベッドルームに、収納スペースにと、多目的にアレンジできます。


4. リビング階段  
廊下を少なくすることが、居住スペースを広く確保するポイントです。廊下にある階段をリビングやダイニングに設置すると、その分部屋を広く使うことができます。

5. 吹き抜けや視覚的変化の活用  
吹き抜けを使った上下方向の空間の広がりは、心理的な開放感を感じることができます。玄関ホールだけでなく、リビングやダイニングにも活用できます。また、出窓、勾配天井、低い家具などを使うことで、視覚的に実際より広く見せる演出ができます。

■プライバシーを守る工夫  
隣接しているお宅と、家族間とも気兼ねなく暮らす工夫。お互いのプライバシーを確保して、居心地良く暮らすための配慮です。
1. 窓の配置  隣家が接近している場合は特に、お互いの視線が鉢合わせしないように、窓の位 置を少しずらす配慮を。また、最小限の窓にして、中庭からの採光に重点を置くというプランもあります。

2. 上下階の防音  
2階でバタバタ走る音が気になる。そんなことのないよう、上下階に暮らす人どうしの生活パターンや関係をよく把握した上でプランを立てることが大切です。どうしても間取りがうまく構成できない場合は、床をカーペットやコルクフローリングにするなどの配慮が大切です。

3. 外部との防音  
まず、隣家のダイニングと接する場所にトイレをつくらない、などの隣家の部屋の配置を配慮したプランニングが、お隣りと気兼ねなく暮らすためのエチケットです。そして、ピアノを弾きたい、車の音を遮断したいといった時は、防音サッシが効果 的です。


■建物外部の活用  
室内だけでなく、家の外側にもたくさんの工夫の余地があります。効果的に利用すれば、快適な空間を生み出します。

1. バルコニーやサンルーム  
2階に大きめなバルコニーをつくれば、光あふれる「2階の庭に」。2階リビングと組み合わせるとより効果 的です。



2. アプローチの工夫  
玄関を開けた時に、道路から家の中が見えないように、アプローチを曲げたり、玄関ドアと門をずらすのも、いい工夫です。玄関までの距離感が家に表情を与えるのです。

3. ビルトインガレージ  
建物の中にガレージを組み込んだビルトインガレージは、延床面積の20%までなら容積率の計算外となります。ガレージなしの場合の1.2倍までの家を建てることが可能に。限られた敷地の有効活用に貢献します。

狭小敷地対応プランへ